「私の人生ですから」古賀紗理那らしく“サラッと引退発表”…28歳日本代表キャプテンがパリ五輪前に驚きの決断「もう一度“やる”と決めた3年前」
決して特別ではないタイミングに、サラっと重大な発表をするのが、実に彼女らしい。 7月9日、女子バレー日本代表の古賀紗理那が自身のインスタグラムでパリ五輪限りでの現役引退を発表した。 【画像】「めっちゃ脚長っ!」“スーパー女子高生”と呼ばれた18歳古賀紗理那、エース木村沙織の後継者と期待されたリオ五輪予選、夫・西田有志との貴重2ショットも見る(全100枚超) 直筆で綴られたメッセージには「“もっとバレーボールが上手くなりたい! ”の一心で皆様の力を借りながら28才まで続けることができました」と感謝を示し、パリ五輪にバレーボール人生の全てを懸けて戦う、と誓いの言葉で結ばれていた。 丁寧に書かれた一文字一文字から思いは十分伝わるが、突然の発表に驚きの声が多く上がる。同時に「まだやれるのではないか」と惜しむ声も寄せられた。 ロンドン五輪以来となるメダル獲得を目指す日本代表で主将を務めるだけに留まらず、パリ五輪の出場権を獲得したネーションズリーグで見せたパフォーマンスは群を抜いていた。心身ともに絶頂期といっても決して過言ではない今、現役選手としての生活に区切りをつける。予期せぬ発表に日本国内だけでなく、世界各国からも驚きの声が上がるのは無理もない。
「まだできるのに」「私の人生ですから」
事実、筆者も古賀から現役引退の意向を聞かされた時には同じ反応をした。 これまでも一度決めたら貫く姿を見てきた。しかも現役引退という決断なのだから、何を言っても揺らぐはずがないとわかってはいた。それでも、思わず「まだまだできるのに」と伝えると、古賀はきっぱり言い切った。 「そう言ってもらえるのは嬉しいですけど、私の人生ですから」 だから今やり切るのだ、と言わんばかりの清々しい笑顔だった。 バレーボールを始めたのは小学2年の頃。振り返れば、バレーボール選手生活は20年になる。最初にその名を知らしめたのは熊本信愛女学院高校時代。高校1年生ながら180センチを超える高さを備えながらサーブレシーブも器用にこなす姿は、当時の女子バレー日本代表で絶対エースとして君臨した木村沙織を彷彿とさせ、かつての木村と同じく“スーパー女子高生”として話題を集めた。ベスト4に進出した2013年の春高では初のセンターコートで堂々たるプレーを見せた。 瞬く間に注目選手となった古賀には、常に大きな期待と関心が寄せられた。だが、アンダーカテゴリー日本代表での国際大会に向けた合宿に加わると、まだトレーニングが十分ではなかった身体は悲鳴を上げ、ケガに苦しめられることも多かった。熊本信愛女学院高のエースとして活躍が期待された2年時の春高ではシード校として出場したにもかかわらず初戦となった2回戦で姿を消し、3年時も3回戦で敗退を喫した。 それでも、自分のパフォーマンスができていないことやチームを勝利に導けなかった悔しさを誰より自分自身が痛感していたのに、試合が終われば多くの記者に囲まれた。
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