「球進一歩」阪神・藤川球児監督が新たな座右の銘披露 「野球の道を一歩ずつ」監督として大事なことは「準備」新春インタビュー前編
「監督という言葉通りの意味では試合に出るまでの準備が大切。選手が動きやすいように、ベンチから離れていても意思の疎通が図れて、パンパンパンと全部いくようにすること。結局自分はタクトを振るう…ということで、(勝負に入れば)コミュニケーションは本当は必要ないと思う」
――選手時代は「弱気は最大の敵」など座右の銘があったが
「今回、新しく変えました。岡田前監督の座右の銘は村山実さんからの言葉で『球道一筋』。最初はそこからひとつ抜いて『道一筋』でした。そして日本一、リーグ優勝2回になられ、〝球〟の文字を入れて完成されました。僕のほうは『球進一歩』です」
――どういう意味か
「僕は入団会見のときに『村山さんのような投手になりたい』と言って、岡田前監督に育てていただいた。今後、(野球の)道を一歩ずつ進む…という意味です。岡田前監督のように1個(優勝)勝てば、1個(文字)を戻そうかなとも思う。あとは僕の名前が球児なんで。これだったら譲ってもらえるかと(笑)」
――最終的には岡田前監督と同じ「球道一筋」にしたい
「そういうふうに思っていたい。自分としては本当にひとつずつ、一歩ずつと。『一歩』は残しておきたいかな。3つ、4つ勝てばまた新しくなるかもしれませんが…」
――就任1年目が球団創立90周年の節目
「いや、100年に向けて進んでいくということです。100年に向けて一歩ずつという意味で考えている。(節目で)自分がどうこうというのは全くないですよ」 (続く)