峠の岩陰にトイレットペーパーが…南アルプス駒ヶ岳、登山者の排泄物でのイメージ悪化懸念 用を足せないルート、人気の一方で直面する「トイレ問題」
「選ばれる山」になるために
市が登山者に携帯トイレに対する意見を聞くと、「使い方が簡単なら普及すると思う」「使用できる所がたくさんあるといい」といった声があった。市南アルプス課エコパーク・ジオパーク推進係係長の城取克也さん(43)は「携帯トイレを使う場所がなければ普及しない。登山者に『選ばれる山』にするため(ブース設置は)必要」とする。
山岳環境保全へ続く模索
市は昨年から、使用済み携帯トイレの回収ボックスも北沢峠に設置。回収は無料だが、処理費として200円の寄付を呼びかけている。将来に向け、ブースの常設と処理費用を含めた価格での携帯トイレ販売も視野に入れる。山岳環境の保全へ模索が続く。