現代・ヌービルが初のドライバー部門年間王者/世界ラリー選手権
自動車・世界ラリー選手権最終戦、ラリー・ジャパン最終日(24日、豊田市ほか)ティエリ・ヌービル(36)=現代、ベルギー=が初めてドライバー部門の年間王者に輝いた。エルフィン・エバンズ(35)=英国=が今季初勝利。2位にセバスチャン・オジェ(40)=フランス=が続き、トヨタ勢がワンツーフィニッシュで製造者部門の年間総合で4連覇を決めた。 まるでウイニングランだった。豊田スタジアムで行われた第20区間の2番手で、ヌービルが登場。ドライバー部門の年間王者は白煙を上げながら力強い走りを見せ、スタンドの観客を沸かせた。 「本当にうれしい。何度も取れそうだったけど、取れなかった。ようやく取れた。初めてのドライバーズチャンピオンのタイトルを誇りに思います」 タイトルを争っていたチームメートのオット・タナク(エストニア)がこの日の第17区間でリタイア。その結果、25点差を付けていたヌービルの初受賞が決まった。 メガネ姿が印象的なヌービルは2014年に現代に移籍。通算21勝とエースとして活躍しているが、これまで年間ランキング2位に5度入るも、あと一歩のところで頂点を逃していた。 レース後にはライバルのトヨタチームのブースを訪れ、互いの健闘をたたえ合った。各地で熱戦が繰り広げられた今大会。新王者が誕生し、幕を閉じた。(西垣戸理大)