「マウンティング」は自信の無さの表れ? 裏側にある人間の心理を脳科学者が解説!
「マウントをとる」「マウンティング」。何気ない会話であっても、相手に自分が上だと主張する行為をとる人に出合ったことはないだろうか? 「マウントする人」の正体は何なのか? 1万人以上に脳科学的ノウハウを講演してきた脳科学者・西剛志が、 科学的に紐解く。
マウンティングという言葉は日本だけ?
「友達が有名人」「私はタワマンの◯階に住んでいる」「彼氏がハイスペック」「子どもが有名学校に通っている」「悩んだことがないので、わからない」… 思わずイラッとする言葉にあなたも出合ったことはないでしょうか。 このような言葉(行為)をよく日本では「マウンティング」と言いますが、マウントという言葉は世界の共通言語ではなく日本特有の言い回しです。 「マウント(Mount)」は本来、馬乗りになるという性的な行為を意味することもあり、海外で使うとかなり恥ずかしい言葉になります。 正式には英語で「Condescending attitude」(見下す行為)、「Arrogant」(傲慢)と呼ばれ、「他人をとがめるようなやり方で自分の優位性を主張すること」を意味しています(*1)。
意外と気づかない! 隠れマウンティングの9つの兆候
見下すまではいきませんが、最近は会話やSNSのなかでもミニマウント(本人では気づかない小さなマウンティング)をする人も目立ってきています。 私も仕事柄、人間関係の悩みを解決する仕事に携わることがありますが、次の言葉を使う人はマウント(ミニマウント)の兆候があります。 ー「とにかく忙しい」アピールをしてくる(忙しくて、寝る時間もないよ。etc.) ー星付き、グリーン車、高層、ビジネスクラスなど格上用語を使いたがる ー「自分がハンデを背負っていること」を主張する(体調が悪かったけど、商談で大きな取引をしたなど) ー謙遜しているのに、嫌味に聞こえる(仕方ないので、東大に行ったetc.) ーほめているのに、嫌味に聞こえる(埼玉が羨ましい、私はずっと港区だったから) ー「そんなことも知らないんだ、私にまかせて」とかぶせてくる ー「あの人はいつも〇〇する人、〇〇しない人だね」と決めつける ー話の途中なのに自分の話を入れ込んだり、言葉の小さなミスを指摘してくる このようなことをする人は、「マウンティング」の兆候があります。