厚生年金「月額14万円」を受給する75歳男性が負担する社会保険料は毎月いくら?
月額14万円の75歳男性が負担する社会保険料
ここからは、タイトルにあるように、「月額14万円」を受給する75歳男性が支払う社会保険料は、いくらになるのかシミュレーションしていきます。 75歳の方が負担する社会保険料は、介護保険料と後期高齢者医療保険料です。 シミュレーション条件は以下のとおりとします。 【シミュレーション条件】 ・75歳男性 ・東京都練馬区在住 ・年金月額14万円(年額168万円) ・厚生年金以外の収入なし 介護保険料と後期高齢者医療保険料を求めるには、所得を計算する必要があります。今回は、厚生年金以外の所得はないため、年金所得のみを計算します。 年金所得は、年金受給額から「公的年金等控除110万円 」を差し引いた金額なので、58万円(168万円-110万円)です。 ●【介護保険料】 練馬区の「令和6年度~令和8年度の所得段階別の保険料」より、8万5680円となります。 ●【後期高齢者医療保険料】 後期高齢者医療保険料は、東京都後期高齢者医療広域連合の保険料試算用シートを参考に試算した結果、年額1万4100円となりました。 ●【シミュレーションのまとめ】 年金月額14万円の75歳男性が納める社会保険料は、介護保険料が年額8万5680円、後期高齢者医療保険料が年額1万4100円という結果になりました。 それぞれを月額に換算すると、介護保険料が7140円、後期高齢者医療保険料が1175円で、毎月負担する社会保険料は、合計で8315円になります。
まとめにかえて
厚生年金からは社会保険料や税金が天引きされるため、手取り額は少なくなるのが一般的です。それぞれいくら引かれるのかは、年金振込通知書に記載されていますので確認してみましょう。 なお、「ねんきんネット」の登録をすると、年金振込通知書など各通知書が自宅のパソコンから閲覧可能です。年金振込通知書を紛失してしまった方などお手元にない方は、登録すると確認できます。
参考資料
・厚生労働省年金局「令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」 ・日本年金機構「年金振込通知書」 ・日本年金機構「年金から介護保険料・国民健康保険料(税)・後期高齢者医療保険料・住民税を特別徴収されるのはどのような人ですか。」 ・国税庁「高齢者と税(年金と税)」 ・東京都後期高齢者医療広域連合公式ウェブサイト「保険料試算用シート(令和6年度分)」
木内 菜穂子