廃炉にロボットで貢献できるか――福島高専の挑戦と、若き学生たちの思い #知り続ける
福島高専を卒業した就職者のうち、毎年1割程度が原子力や廃炉関係の仕事に進むという。山下治校長は、「廃炉は放射性廃棄物の解決等含め複雑で、高度な知識を要します。その人材育成には時間がかかりますが、福島復興のためこれからも貢献していきたいですね」と話した。 福島第一原発の廃炉には、今の若い世代だけでなく、彼らの子ども世代、孫世代まで取り組まなければならない可能性もある。福島高専生たちの若い好奇心、チャレンジ精神はどこまで貢献できるだろうか。その一歩が始まっている。
------ 緑慎也(みどり・しんや) サイエンスジャーナリスト。1976年大阪府生まれ、福岡育ち。出版社勤務を経て、フリ ーランスとして、週刊誌や月刊誌などにサイエンス記事を執筆。著書に『消えた伝説のサ ル ベンツ』(ポプラ社)、『認知症の新しい常識』(新潮新書)、共著に『ウイルス大感染時 代』(KADOKAWA)、『山中伸弥先生に、人生とiPS細胞について聞いてみた』(講談社)、 訳書に『フィボナッチの兎』(創元社)など。