年金支給額「2.7%」UPも──“実質目減り”のワケ 6月から森林環境税…都市部でも?配分と使い道は【#みんなのギモン】
日テレNEWS NNN
定額減税が始まり、病院の診察料や電気料金といった負担が増えるなど、6月からはさまざまな変化があります。その1つが年金で、支給額は昨年度より増えますが、手放しで喜べるわけではなさそうです。「森林環境税」として1人1000円の徴収も始まります。 そこで今回の#みんなのギモンでは、「6月から変わる 新たな負担も」をテーマに、次の2つのポイントを中心に解説します。 ●年金の支給額 実質目減り? ●森林のため新たな税金
■定額減税の一方で…負担増も続々
近野宏明・日本テレビ解説委員 「もう今年の折り返し点も近づいてきて、あっという間で驚きです。6月からはいろいろ変わります。定額減税で1人4万円減税される一方で、負担が増えるものもあります」 「一部の病院などでは初診料や再診料が変わります。40歳未満の勤務医や事務職員らの賃上げに伴うもので、賃上げをした医療機関では3割負担の人で初診料が27円、再診料が12円、引き上げとなります」 「電気料金は、6月に使用した7月請求分で大手電力会社の10社全てで値上がりします(『規制料金』メニュー)。東京電力の場合、標準的な使用量の家庭で前の月から392円上がります」 鈴江奈々アナウンサー 「これから本格的に暑くなってくるとエアコンを使う頻度が増えますし、電気代が上がった分、ちょっと他のところで節約しなきゃと思うんですが、他も値上がりしてますからね」
■年金額が改定、初支給は6月14日
近野解説委員 「まずは年金の話からです。今年度の年金の支給額は、昨年度と比べ2.7%引き上げとなります。これは1992年以来、最も大きい引き上げ幅です。国民年金では68歳以下の人が月1750円増えて6万8000円に。69歳以上の人は、月1758円増えて6万7808円となります」 「厚生年金では、元会社員と専業主婦の夫婦2人分のモデル世帯では月6001円増えて23万483円となります。この改定が反映され、初めて支給されるのは6月14日です」