未来への可能性を「卵」で表現 万博・大阪ヘルスケアパビリオンのロゴマークが決定 ガンダムパビリオンの発表も
2025年日本国際博覧会大阪パビリオン推進委員会は11日午後、大阪市内で総会およびイベントを開き、大阪府と大阪市が出展する「大阪ヘルスケアパビリオン」のロゴマークを発表した他、パビリオン工事の進捗を報告した。 【拡大写真】大阪・関西万博の会場となる「夢洲」の現在の様子
応募作品数320件の中から決定
ロゴマークは、応募作品数320件の中から、デザイナー・アートディレクターの池田和弘氏の作品が最優秀作品に選ばれ、公式ロゴマークに決定した。ロゴマークの発表イベントに登壇した池田氏は、「本当にうれしい気持ちでいっぱい」と率直な思いを語った。 ロゴマークのコンセプトや込めた思いについて、池田氏は「一人ひとり、みんなが持っている未来への可能性を卵という形でシンボルにしました。そして、その可能性を守り、育む未来の大阪の姿を、水都の青と街にあふれる緑のカラーを用いて表現しています。パビリオンを訪れた人たちが、(パビリオンでの)体験を通して自らの可能性や未来について知って、卵の殻を破って新しい命へと生まれ変わっていく、そんな思いを込めてデザインしています」と説明。 これに対して、同委員会の会長を務める大阪府の吉村洋文知事は「パビリオンのテーマである『REBORN』にピッタリ」、会長代行を務める大阪市の横山英幸市長は「多様性も表現していて、本当に素晴らしいデザイン」と歓迎した。
パビリオンは基礎工事の段階
パビリオン工事については、開幕2年前の4月13日に起工式を行い、工事を開始。現在、基礎工事を進めている状況。配布資料によると今後、9月中ごろから躯体工事、10月末ごろから外装・内装工事、12月後半から膜屋根工事、24年4月中頃から外構工事、検査を経て、10月末までの建築工事完了を見込む。 この他、ガンダムパビリオンを出店するバンダイナムコホールディングスとの連携協定締結も発表した。両パビリオンのPRなどで連携する予定。イベント終了後、吉村知事は囲み取材で、「(連携協定を通じて)子どもたちが未来社会を想像できるような取り組みを一緒に進めていきたい」と抱負を語った。 (取材・文:具志堅浩二)