2代目「キューブ」を前期→後期→中期型と3台乗り継いだマニアなオーナーの正体は?…なんと日産のデザイナー本人でした!
新潟県弥彦村の新たなカーイベント、テーマは「かわいいクルマ」
新潟県弥彦村で行われたイベント「GFGS CARLIFE IN YAHIKO Vol.1」のテーマは、「普段実用に供している1980年代~2010年代製のかわいいクルマ」。日産のパイクカーたちも数多く集まったなか、かわいい2代目「キューブ」のオーナーに話を聞いてみたところ、なんとこのクルマを手がけたデザイナーご本人でした! 【画像】左右非対称デザインが今みても斬新! デザイナー本人の乗る日産2代目「キューブ」を見る(11枚)
パイクカーはじめ日産の個性的なクルマたちが続々と参加
新潟県弥彦村の多目的施設「ヤホール」にて2024年6月9日に開催されたのが、「GFGS CARLIFE IN YAHIKO Vol.1」だ。このイベントの参加条件は「普段実用に供している1980年代~2010年代製のかわいいクルマ」というもの。イベント会場には歴代のフィアット「パンダ」に「500」、ルノー「カングー」や「トゥインゴ」、比較的高年式のローバー「ミニ」や新旧シトロエンなどに加え、日産の「パイクカー」たちも多くエントリーしていたのが特徴だ。 1980年代後半から1990年代前半にかけて、日産が送り出したパイクカーと呼ばれるクルマたち。これらはいずれも「マーチ」など同社のベーシックカーのコンポーネンツを流用して作られたデザインコンシャスな「企画もの」。 具体的には「Be-1」、「パオ」、「フィガロ」の3車種がそれ。さらに「ラシーン」や商用車の「エスカルゴ」、また、モーターショーのコンセプトカーから発展した2代目と3代目の「キューブ」も、広義に捉えればパイクカーの文脈に含まれよう。 いずれにしても自動車に対するさまざまな制約や規制が今よりもゆるやかで、さらに日産の若さと元気を後押ししたバブル景気に湧く時代だからからこそ生まれたクルマたちだ。
神奈川から新潟へ自走参加していたキューブのオーナーは……
イベント会場の一角にはBe-1が1台、パオが2台、フィガロ3台、ラシーンが1台、2代目キューブ(Z11)2台、3代目キューブ(Z12)が1台と、他のイベントではなかなか見られない光景が広がっていた。それら日産車の中でも、限定生産や予約販売ではなく通常の市販モデルとして生産されていたキューブは、今なお多くの人にとって馴染み深いクルマだろう。 1989年の第28回東京モーターショーで展示されたコンセプトカー「シャポー(CHAPEAU)」、さらに2001年のジュネーブショーで発表された「シャッポ(Chappo)」のコンセプトを市販車に落とし込んで2002年にデビューした2代目キューブは、左右非対称の画期的なデザインや大きな室内空間が当時大きな話題となった。 会場に展示されたキューブを見てみると、そのうちの1台は神奈川県のナンバー。ずいぶん遠方からの参加と思い、オーナー氏にお話を伺うことに。 「じつは私、日産モータースポーツ&カスタマイズ(NMC)の社員なんです」 と話してくれたのは、同社デザイナーの桑原弘忠さんだ。さらにお話を伺うと 「以前は本社勤務のデザイナーでして、この2代目キューブのデザインは私が手がけたんです」 と言うのでまたびっくり。
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