キヤノン伝統の“白レンズ”が、まさかの黒いレンズでも登場! そのワケは? 4種類の新レンズ発表!
軽量・小型・高画質を実現した単焦点レンズが2種登場
大口径単焦点Lレンズ「RF24mm F1.4 L VCM」と「RF50mm F1.4 L VCM」は開放F値1.4からくる大きく美しいボケ味を生かし、被写体を際立たせた表現と、夜間や室内などの暗いシーンにおいても、感度を上げずに撮影できるため、ノイズの少ないクリアな静止画・動画撮影を実現するとしています。 また、質量の大きいフォーカスレンズユニットの駆動に適した「VCM(ボイスコイルモーター)」と「ナノUSM(超音波モーター)」を組み合わせた「電子式フローティングフォーカス制御」により、優れたフォーカシングを実現。高速・高精度なAFに加え、動画撮影時には静かで滑らかなピント合わせが可能といいます。 また、前述の「フォーカスブリージング」を徹底的に抑制する優れた光学設計により、画角変化の少ない安定した構図での動画撮影も可能とのことです。 「RF24mm F1.4 L VCM」は質量約515g、「RF50mm F1.4 L VCM」は質量約580g、全長はいずれも約99.3mmの小型・軽量設計を実現し、優れた機動性を発揮。また、アイリスリング(絞りリング)を搭載し、主に動画撮影中の絞りのマニュアルコントロールが可能といいます。 両製品ともに2024年12月下旬の発売を予定しており、キヤノンオンラインショップ販売予定価格は「RF24mm F1.4 L VCM」が25万3000円。「RF50mm F1.4 L VCM」が23万6500円です。
3D撮影レンズが手の届きやすい価格に!
「RF-S7.8mm F4 STM DUAL」は3D映像撮影用レンズとしてAPS-Cサイズカメラに対応したものです。2021年に3D VR映像撮影システム「EOS VR SYSTEM」を立ち上げたキヤノンは、幅広い分野におけるVR(Virtual Reality:仮想現実)映像制作をサポートしてきました。 そのような中で、ユニークな映像表現に挑戦したいクリエーターのニーズに対応した3D映像撮影が可能な「EOS VR SYSTEM」のRFレンズとして、本製品がラインアップに加わったといいます。 同社はVRを「そこにいるかのような」映像、3D映像については「そこにあるかのような」映像と表現しています。 本レンズでは「EOS VR SYSTEM」用のPCアプリ「EOS VR Utility」を使用して、3D Theater(3D映像)形式での出力に加えて、180°VRフォーマット、360°VRフォーマット、「Apple Vision Pro」の「空間ビデオ」に対応しています。 また、「Adobe Premiere Pro」専用プラグイン「EOS VR Plugin for Adobe Premiere Pro」を用いて、180°VRフォーマットへの変換ができるなど、さまざまな視聴フォーマットに対応しているとのことです。 同レンズは2つのレンズの間隔を2024年6月に発売した「RF-S3.9mm F3.5 STM DUAL FISHEYE」より狭い約11.8mmとしています。 これにより、従来は立体感などが表現しづらかった被写体までの距離が50cm未満の近接撮影でも、質感や立体感を担保した映像を実現し、まるでそこにあるかのような3D映像の撮影を楽しめるとしています。 「RF-S7.8mm F4 STM DUAL」は2024年11月中旬の発売を予定しており、キヤノンオンラインショップ販売予定価格は7万7000円とのことです。 VR・3D撮影に対応する機材は、カメラを含め40万円程度からのものが多いなか、本システムは「EOS R7」+「RF-S7.8mm F4 STM DUAL」で約28万円と低価格化を実現。キヤノンは「誰もが3D撮影を楽しめる時代へ」と、価格面のアピールをしていました。
乗りものニュース編集部