スケボー仕事は「飛躍の年」に、だけどアイドルの胸につかえるものは…清司麗菜の#skatelife
これで1期生は私と西潟茉莉奈ちゃんの2人になった。2人のどちらかが最後の1期生になる日が来るんだ。そんなことを考えるとすごく寂しくなる。
NGT48は5期生のオーディションが始まった。年末には最終審査が行われる予定で、新しいメンバーを加え、NGT48はさらに前に進んでいく。私は、私は……。
今の私にできること
スケートボードを始めて、もう3年半。今から振り返っても山あり谷ありだ。初めは「プロを目指します!」なんて宣言して、新潟県村上市の高橋邦芳市長には「パリ五輪を目指します」なんて言っていたらしい……(笑)。
3年半たって、プロライセンスは持っていない。もちろん、パリ五輪にも行っていない。だけど、自分の歩幅でスケボーと共に歩んできた。世間はオリンピックではスケボーも大きく盛り上がるけれど、そうでない期間はどうか。ストリート世界選手権やXゲームズにSLS……。世界レベルの大会がいくつも日本で行われてきたけれど、それでもオリンピックの熱狂にはかなわない。
今の私ができることは、オリンピック以外でもスケートボードが続いているということを発信することだ。アイドル兼スケーターという変わった肩書で仕事をいただけるなら、全力で応えたい。
実は上達していない
今年はスケートボードのお仕事をたくさんさせてもらったけれど、実はスケボーはあまり上達していないのだ。
今年、習得したトリックはレールを使ったバックサイドボードスライドのフェイキーアウト(レールをデッキで滑り、前後を入れ替えて下りるトリック)だけだ。デッキを裏表に1回転させる「キックフリップ」をマスターするのが目標だったのだけれど、春は本間日陽ちゃんの卒業コンサート、夏から秋にかけてフェスやイベント出演が多く。冬も未遥の卒業公演があって……あんまりスケボーに乗る時間が取れなかったんだよね。
以前は「そんなこともあるよね」と割り切れたけれど、今、大会会場に行ったりするとアイドルとしてではなくスケーターとして私のことを知ってくれている方々もたくさんいる。声をかけてくださったり、写真を撮らせて、と言ってもらえたり……。そんな彼らに誠実でありたいと思うと、今の自分が許せなくなったりする。