【高校サッカー】公式カメラマン泣かせだった大久保嘉人「予測がつかない」
――今大会も公式カメラマンとして活動されますが、撮影を楽しみにしている選手はいますか?
日章学園の高岡伶颯選手は撮影していておもしろい選手ですね。僕からすると、高岡選手はストライカーというより、柴崎岳選手(青森山田卒)みたいな、1列下がったポジションに近いタイプかなと思っています。全体をよく見ることができて、最後に1番肝心な時にスペースに割り込める選手ですね。 僕はプレー写真を撮るときは、次を狙ってる選手を探すんですよ。大体今のサッカーってディフェンスの真ん中あたりがその試合をコントロールしているというか、ポイントになってきますからね。彼をマークしてなくても、ゴール前の有効なスペースを見ていれば必ず入って来ます。彼はそのスペースの作り方をよくわかっているので、自分がどう動けばどうスペースが空いてくるかっていうのがわかってますよね。スペースで待ち受けていれば必ず入ってくるんだけど、彼にレンズを向けて追っかければいいかっていうとそうじゃない。周りを見てないと次の動きが読めないので、僕にとっては久々に好きなタイプのプレーヤーが出てきたという感じですよね。プレーを撮りづらいという意味でね。もっと周りを生かしながら、そして周りが彼を生かしながら自由にプレーできたら、ひょっとしたら決勝まで行っちゃうかもしれないぐらいの存在ですよね。
12月29日(日)の1回戦、宮崎・日章学園は秋田・西目とフクダ電子アリーナで対戦します。