災害時「ネット銀行」ってどうなるの!?「ふだんから知っておきたいお金の備え」Q&A
Q 災害に備える保険とは?
A 火災保険は「自然災害保険」 火災保険は、火災による住宅や家財の損害だけではなく、種々の自然災害で受けた損害もカバーできます。各地で自然災害が頻発する昨今、火災保険は自然災害の損害を補償する保険としての意味合いが大きくなってきています。 自然災害と一口に言っても、いろいろあります。洪水や高潮、土石流や地滑り、床上浸水など、水による損害は「水災」として、台風や旋風・暴風・暴風雨など風による損害は「風災」として補償されます。ほかにも、ひょう災、雪災、落雷などで受けた損害も対象です。水濡れや盗難といった、偶然起きた事故もカバー可能です。 ただし、契約により補償の範囲や内容が異なりますので、これらの補償を必ず受けられるのではありません。火災保険は非常用グッズ。どのような補償を受けられるようになっているかを確認して、わが家に合った適切な内容で加入しましょう。 なお、地震、噴火、津波が原因で受けた損害は、火災保険では補償されません。火災で損害を受けても、その原因が地震等の場合は対象外になることを知っておきましょう。地震等が原因の損害をカバーするには、火災保険に地震保険をセットします。
Q お金まわりの情報管理方法は?
A 財産目録を作成しておく 加入している保険や持っている銀行口座などの情報をリストにしておきましょう。仮に通帳や証券を紛失しても、スムーズに手続きを進める助けになります。 記録しておきたい情報は、取引銀行と口座番号、契約している保険会社と証券番号、各種ローンの負債状況などです。クレジットカードや健康保険、運転免許証番号なども控えておくと、いざというときとても役に立ちます。これらの情報を書きとめて非常用持ち出し袋に入れるなどしておけば、住まいが被災したときでも必要な情報にアクセスできます。パソコンやスマートフォンを利用して管理する場合には、情報管理を厳重にしましょう。 災害時には、スマホが強い味方となります。情報収集や連絡手段としてはもちろん、停電やシステムトラブルがなければ、電子マネーが使えます。お金まわりの情報もスマホからアクセスできれば、お金に関する心配事はぐんと少なくなります。充電が切れることがないよう、予備バッテリーを持ち歩くなどの対策も忘れずに。 イラスト:いぢちひろゆき 被災時の我が家の経済的リスク、住まいの保険の必要性、非常時に役立つ情報リストなど、平時にこそ見直しておきたいポイントが盛りだくさん。 『どんな災害でもお金とくらしを守る』ではこの他に、「火災保険と地震保険の違い」や「自動車の被災への備え」といった項目も分かりやすいイラスト付きで掲載されています。 タメになる手引書とともに、お金の防災について考えてみませんか? そして、できることから取り組んでみましょう。