辛さを超越した新時代のハバネロ、20年の時を経て完成
辛くないハバネロって意味があるのか? オレゴン州立大学の野菜育種家たちは最近、風味だけはそのままに辛くないハバネロの新品種を2種類発表しました。 Oregon Public Radioによると、このハバネロはペッパーオニオン(ピザに乗っているような緑の唐辛子)に似ていますが、もう少し辛みがあるようです。
新品種のちょい辛ハバネロ
開発に20年かかったというこの辛くない新種のハバネロは「ノッタホッタ」や「マイルドシング」と呼ばれ、とうがらしの辛さをはかる単位、スコヴィル値は1,000くらいとのこと(一般的なハバネロは10万から35万!)。他には熟すのが早いなどの特徴があります。 ノッタホッタは、太平洋岸北西部の温暖な気候での収穫にも適しているそうで、大学は種子会社に品種の特許を申請しています。
辛くないハバネロは誰のため?
しかし、そもそも辛味の少ない唐辛子って必要とされているものなのでしょうか。 ニューヨーク・タイムズ紙は、観光客で溢れるメキシコシティが直面しているある問題についての記事を掲載しました。それはメキシコシティのタコススタンドでは、観光客ウケを狙うためにスパイシーで辛いサルサの提供が中止されているというニュース。 えー、唐辛子のスパイシーさとサワークリームやチーズのマリアージュこそが、ブリトーやタコスの奥深き魅力なのに…。マイルドなサルサでは満足感あるのかしら…。 ちなみにオレゴン州立大学は、辛くないハバネロは2025年には入手可能になると予想しています。
高橋真紀