大阪・松井知事と吉村市長が会見 「クロス選」出馬(全文2)府民・市民を裏切れない
もっと議論を詰めてから市民・府民に提示すべきでは?
大阪日日新聞:大阪日日新聞の【キノシタ 00:41:04】です。お2人にお聞きします。今、松井知事のほうも、市民、府民の理解が進んでいないのは当たり前だということをおっしゃったと思います。吉村市長も一方で市民、府民に判断してもらうんだとおっしゃいました。きのうの委員間協議もお聞きしていても、議論はまだまだこれからという感じはしました。 その中で市民、府民に判断してもらうというのは、市民、府民にとってそれは重荷なんじゃないかと。本来もっと詰めて出来上がったものを府民、市民に提示するべきじゃないかと思うのが1点と、それについてが1点と、それと吉村市長、冒頭で迷うところもあられるとおっしゃっていました。市の中で吉村市長が本部長としていろいろ立ち上げて進められていた改革といいますか、たくさんあったと思います。一方で官製談合のようにこれから変えていかないといけないというものもあると思います。 確かに松井知事、吉村市長が入れ替わって、それであれば変わらないというおっしゃり方をされていましたけれども、ただ確実にお2人が勝つとは限りません。それも含めてこれからの事業、どのように考えていられるか、お願いします。 松井:今お話があった市民、府民に理解が進んでいないというのは、まさに法定協議書ができないからです。きのうの法定協議会も、日日新聞も取材していたんでしょうけど、あれは要はアリバイづくりの話ばっかりじゃないですか。要はまずは各党・会派がみんな出そろっているわけですよ。じゃあ各党・各会派で意見をまとめて物を言うべきなんじゃないんでしょうかね。 だって要は公明党さんはきのう、そもそも広域の仕事については財源負担も大阪府という話でしたけど、その話が党内でもまとまっていない状況なんですよね。じゃあまとまっていないなら、公明党さんの府議会もそれについては議論を引き取ってまとめてくるべきだと僕は思いますけどね。同じ政党なんだから。でもその答えすらきのうおっしゃいませんでした。この状態では分かりやすい資料は作れません。この状態では。だからこそもう一度皆さんにちょっとお聞きをして、われわれの仲間が増えれば法定協議書をしっかり作り上げられるということで選挙に臨むということです。 それからそれぞれさまざまな取り組み、やってきていまして、それは選挙ですからわれわれがこのまま選ばれると、そういうふうに、なんて言うかな、要は傲慢な考え方は一切持っておりません。変わるときもそれはあります。われわれが負ける、それからどちらかが負ける、両方とも負ける、いろんなパターンあるでしょう。でもここでもう一度世の中の人に問わない限り、もう2015年の約束した一丁目一番地の政策をわれわれは諦めることになってしまいます。これは2015年付託をいただいた人たちへの、これは裏切り行為ですから。僕はやっぱり裏切り行為はできないということです。 吉村:市民の皆さんが理解ができていないというふうにおっしゃいますけど、それが誰がどう判断したのかということは僕は思いますよ。反対派の人は理解できていない、理解できていないと言うんですけども、それって誰が判断したんですかというふうに僕はいつも思っています。もちろんきちんと説明をして、そして理解を得る努力というのは、これはずっと続けていかなきゃいけないことです。 僕も24区のタウンミーティング全部回ってやりました。それから役所としてもこれは理解を得るというのは当然していかなきゃいけない、これはずっとしていかなきゃいけないんだけど、進め方として、これは前に進めるためには、それは市民、府民に問わなきゃ前に進まないときっていうのもあるわけです。 4年前は1回、最後の住民投票まで大阪の皆さんは一度経験をしました。そしてその半年後に僕と知事が再挑戦というのを掲げて、そして1票を託していただきました。そして今回どうしても進まなくなったから都構想再挑戦させてほしいというこのメッセージについては、賛否の判断はできると思います。 最終的に住民投票することになれば、またそこで住民投票という手続きがありますから、そこにおいてこの最終の案をどうするかというご判断をいただくということになると思います。今はその前の段階ですから、再挑戦をさせてもらいたいと。それについてもういいよ、やめてくれというのか、いや、やれというのか、この判断は市民の皆さん、府民の皆さんは十分できるというふうに思っています。 それから今、進めていることですけども、僕は松井知事が進めていることについては十分理解していますし、松井知事も僕が進めているということは十分理解しています。なので僕らが訴えるのは当然それぞれの市政の方向、そして府政の方向は維持すると、承継するという進め方に当然なります。 一方で相手方は、いや、今の吉村の進め方はおかしいやんかということで、いろんなマニフェストを掲げられると思います。それを市民の皆さんが選ぶのであれば、それはやっぱり市民の皆さんの判断になってくるんじゃないのかなというふうに思います。今、僕が進めている、いろんなプロジェクトチームで進めていること、そういうことについては全て松井知事にしっかりやってもらうということになると思います。 司会:続きまして。 【書き起こし】大阪・松井知事と吉村市長が会見 「クロス選」へ 全文3に続く