大阪・松井知事と吉村市長が会見 「クロス選」出馬(全文2)府民・市民を裏切れない
この選挙に大義はあるのか
朝日放送テレビ:ABCの【キハラ 00:28:31】です。この選挙に大義はあるんでしょうか。公明党に裏切られて悔しい気持ちはよく分かりますけれども、それはしょせん密約の裏切りであって、府民、市民のあずかり知らぬことです。それを晴らすのに府民、市民に信を問うのは筋違いではないですか。 松井:キハラさんのちょっと凝り固まった理屈はそうかもしれない。でも2015年の一丁目一番地の政策をわれわれこれで諦めるっていうことは、府民、市民の皆さんに対してわれわれは、これはだましたことになるじゃないですか。裏切ったことになるじゃないですか。僕らは2015年にそれを一丁目一番地の政策として掲げて、知事、市長として付託されたわけです。今ここで裏切られたからといって、このまま諦めてしまえば、これは府民、市民の皆さんに対する、僕は裏切りだというふうに思っています。 この都構想を実現するために、実現するに必要なのは議会の議席なわけですよね。これは議会というのは4年に一度選挙が行われるわけです。この4月には府議会と市議会の選挙が行われるわけですから、この市議会、府議会の都構想を実現したいメンバーと共に先頭に立って、この戦いに挑むということは、僕はこれは大義があると思っております。 都構想の法定協議書が出来上がり、住民投票までめどが付いていれば、こんなことはしません。だから、2015年以降、公明党さんとは非常にうまくお付き合いができてきたと思います。相手もそういうことをおっしゃっていました。だから書いたもんまであるわけですから。 でもここに来て、選挙前に、これもう、このまま引き下がるということは、これは2015年われわれが掲げた公約をわれわれ自身がほごにするということになります。これはやっぱり僕はわれわれに付託をいただいた人たちへの裏切りだと思いますから。僕はやっぱりそういう人たちを裏切りたくないので。 これはキハラさんから見て大儀と見えるかどうか分かりませんが、僕は僕なりに、われわれはわれわれなりにこれは大義がある戦いだということで決断をいたしました。 吉村:民主主義において地方自治は二元代表制ですから、まずは議会との合意形成を一生懸命やっていくというのが当然だと思います。これは政党対政党の話もありますので、政党との交渉も含めて議会となんとか合意形成をしていくというのが本来、やっぱり地方自治のあるべき姿だと思います。そのときにどうしても越えられない壁というのができたときに、市長、知事としてどうしてもそれが越えられないのであれば、それを最終の有権者の皆さんに審判をいただく、信を問うというのもまた僕は民主主義だと思います。 大阪市も大阪府もこれは、僕らは選挙でこういますけども、別に偉いわけでもなんでもなくて、市民、府民の皆さんが最後は決めるというのがやっぱりこれは民主主義です。なので市長、知事の立場、議会の立場がどうしても、これはぶつかって前に進まなくなったときに単に諦めるのではなくて、市民、府民の皆さんに首を預けて信を問うというのは僕は民主主義だと思います。もちろんそれは努力をやって、やり尽くした上で、無理な場合は信を問うというのが僕はあるべき姿だと思います。 また相手の反対の自公共民、全部の連合体も都構想は百害あって一利なしと言っているわけですから、これはまさに候補者を立ててくるんだというふうに思います。これが市民、府民の皆さんがもう都構想は要らないよと、松井、吉村はもう辞めてくれと言うのであれば、これも市民、府民の判断だというふうに思います。 相手方からするとこれは、そのまさに機会になるわけですから、市民、府民の皆さんに最後ご判断をいただく。ただそこでご判断いただければ、これはやはり民主主義ですから前に進めていくということで、議会も過半数というのは目指していきますし、市民、府民の皆さんの判断を尊重するということになると思います。それが民主主義だと思います。 だからこれは当然、大義があると思っています。僕らがこれをだまされたまま終了して、任期中できませんでしたっていうことのほうが僕は、僕らに1票入れてくれた人に対して大義が立たないです。 司会:はい、続きまして。