松下信治選手(No.8 ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #8)「最悪バトルになったとしても絶対に負けないと思っていた」 | SUPER GT 2024 第4戦 富士【SUPERGT あの瞬間】
松下:そうですね。チームがすごく喜んでくれました。8号車に関して言えば、僕が(昨年第6戦)SUGOで優勝(Astemo NSX-GT)したときに(再車検で)失格になったんですが、そのとき(8号車が)繰り上げで優勝したと思うんです。それもあって、多分初めて正真正銘……クリーンなレースでの勝利っていう形が今回だったので、多分喜んでくれてたと思います。逆に、僕自身は再車検がトラウマなんで、勝っても車検が終わるまでは、なんか(優勝して)“やったー!”みたいな感じではなかったっていう感じですかね。
── さて、次の鈴鹿戦ではサクセスウェイトが52kgになります。8号車としてはどのようなレースにしていきたいですか?
松下:この前の鈴鹿は、予選もレースも調子は良かったんです(最終的にトラブルに見舞われた)。なので、多少“燃リス”(燃料流量リストリクター調整)と(サクセスウェイトの)重さが加わりますが、自分たちより重い人たちも多いですしね。特に(ランキングトップの)36号車との差が今すごく大きいので、ポイント的にやっぱりもう一度鈴鹿で表彰台に乗らないと追いつけないと思っています。(鈴鹿は)それが多分出来るサーキットじゃないかなと期待しているので、早速準備に取りかかってるところです。
── では、最後に。今一番興味・関心のあることは何か、教えてください。
松下:特にはないんですけど、最近、カートのレースとか出ていて……。やっぱりヘルメットを被ってレースをするので、一応カートでもそれなりに緊張感があるんです。そういうなかに自分を置くっていうのがすごくいいことだなって、最近ハマっています。ハマっているというか、昔からやっていたことですが、特に力を入れてカートのレースにも参戦したり、それ以外にトレーニングも。やっぱり当たり前のことをちゃんとしっかりやるっていうのが大事だなって、改めて最近思っています。
文:島村元子
島村 元子