【白髪は治療する時代】再生医療から生まれた白髪注射。何を、どうやって注射する?その最先端の白髪の治療方法に迫る!「50代白髪調査隊がゆく! 白髪の悩みQ&A」
クリニック内の細胞加工施設で生成しているから高品質
ギリコ:白髪注射に使用するCPC-PRP®は患者さん自身の血小板から作るということですが、どこで作っているのですか? 海外ですか? それとも国内ですか? 廣瀬:患者さんから採った血液は、私どもの7つのクリニックのうちの1つ、都立大の院内にある、CPC(Cell Processing Center:細胞加工施設)で作っています。採取した血液を遠心分離機にかけて、赤血球や白血球などを排除し、血小板を抽出して、PRPを生成します。 セトッチ:先生の7つのクリニックのうちのひとつに、細胞加工施設があるんですね? それはすごい! こうした白髪注射を行っているクリニックは、どこでも、そうした施設を持っているものなのですか? 廣瀬:いえ、「どこでも持っている」のではないと思います。こうした特定細胞加工物製造施設は、「再生医療等の安全性の確保等に関する法律第35条第1項」の規定により、厚生労働省が管轄する地方厚生局からの許可が必要です。銀座よしえクリニック(医療法人社団 優恵会)は国の定める基準をクリアし、認可された細胞加工施設を院内に設置しています。 セトッチ:厳しい基準があるのですね。 廣瀬:日本で再生医療は、法律によって管理されていて、PRP治療を行うには認可が必要です。厚生省が厳しい基準を設けていて、それに合格した医療機関でしか行えません。 セトッチ:ということは、こうした細胞加工施設を自分の院内に持っていないクリニックは、外注というか、どこか外部の施設に細胞の加工をオーダーするのですか? 廣瀬:はい。専門機関に依頼するか、または、市販の細胞加工キットのようなものが何種類かありますので、そうしたキットを購入して行っている医療機関もあります。 セトッチ:市販のキット? それはなんだかお手軽なイメージです。素人が聞くと、大丈夫なんだろうか…と不安になります。 廣瀬:もちろん、心配は無用です。キットでもきちんとしたものを作ることは可能です。ただ、私たちのクリニック内にある施設は、幹細胞も培養できるほどの設備が整っているので、キットを使って調剤したものより、クオリティが高いということは言えると思います。 セトッチ:やはりそれに特化した専門の施設が作っているもののほうが、品質が高いというのは当然といえば当然ですよね。 廣瀬:なお、血小板を利用して行う治療は、再生医療の中でも安全性の高いものの部類に入るんですよ。
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