ミニでもこんなに華やか!寄せて、飾って、ミニシクラメンの愉しみ方は自由自在
サイズこそ小さいけれど、美しさや華やかさは大鉢にもまったく引けを取らないミニシクラメン。小さいからこそ寄せ植えしたり、並べて飾ったり、愉しみ方は自由自在です。『趣味の園芸』2024年12月号では、「かわいい達人」の杉井志織さんがクリスマスやお正月にも合うアイデアを教えます! 一部を抜粋してお届け。 みんなのシクラメンの写真
並べ方の工夫だけで、ゴージャス&センスよく
クリスマスを華やかに演出してくれる、赤いリース。でもこれ、じつはリース形の鉢カバーに、ポットごと入れただけ! ピュアレッド、花弁に白い縁取りのあるタイプ、同系色の2種類を交互に並べることで、まとまりよく。もし1株傷んでも、入れ替え簡単! 一つ一つは小さなミニシクラメンも、何鉢か寄せたり、入れる器や飾り方をひと工夫したりするだけで見栄えもボリュームもぐんとアップします。
1鉢でも「庭」っぽく自然を満喫する寄せ植え
戸外に飾る寄せ植えは、やや遠目から見るので、ディテールより全体のテイストが大事。冬は植物の生育が緩慢で株姿が乱れにくいので、寄せ植えをつくったときの整った姿を長く維持できるのもメリットです。 今回合わせたのは、ヒースとも呼ばれる常緑低木のカルーナ。ほうき状の株姿のまま乱れにくいので、バランスよく植えつけて均整のとれた美しさを堪能できます。 ミニシクラメンのなかには、冬の戸外で元気に育つ品種も。戸外では、全体の雰囲気を生かしてナチュラルな景色を愉しんで。
室内ではアートに、戸外でナチュラルに
精緻な美しさは大鉢にも引けを取らず、花も葉も小さく愛らしいミニシクラメン。主に3~4号(直径9~12cm)ポットで流通しています。 「部屋で存在感を発揮してくれる大鉢もいいですが、ミニシクラメンは置き場所をとらず、たくさん並べてもかわいく、ミニならではの楽しさがあります」と、杉井さん。 「室内に飾るなら凝った花形をアートのように。戸外ではナチュラルな草花と合わせて、庭の一角のような景色を、ミニチュア的に愉しみたいですね」
教えてくれた人/杉井志織(すぎい・しおり) 園芸家 園芸家庭の植栽設計、花壇管理、花壇ボランティア運営の指導、フラワーショーなどのイベント装飾などで活躍。長年、シクラメン品評会の審査員も務め、最新品種の情報にも精通。監修に『らくちんガーデニング 12か月の魔法 無理なく続ける庭しごと』(NHK出版)など。 ●『趣味の園芸』2024年12月号「寄せて飾って ミニシクラメンの愉しみ」より