30歳代から60歳代までの平均貯蓄額と平均年収はいくら?元銀行員が現代日本人のマネー事情を探る
2024年9月19日、日本銀行「資産循環統計(速報)(2024年第2四半期)」によると、6月末の家計の金融資産は2212兆円、前年同月と比べて4.3%増えています。 ◆【一覧表】30歳代~60歳代(二人以上世帯)金融資産保有額の平均値と中央値を見る 収入や家庭環境によって異なりますが、世代ごとの貯蓄額はどのようになっているのでしょうか。 今回は、30歳代から60歳代の貯蓄額や平均年収をご紹介します。 それぞれの年代に適した毎月の貯蓄額も触れていくので、ぜひ参考にしてください。 ※編集部注:外部配信先ではハイパーリンクや図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際はLIMO内でご確認ください。
【30歳代~60歳代】二人世帯の貯蓄額の平均値と中央値
2023年12月、金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和5年)」で発表された、30歳代~60歳代二人世帯の金融資産を保有していない世帯を含んだ貯蓄額の平均値と中央値を見ていきましょう。 30歳代 ・平均値:601万円 ・中央値:150万円 40歳代 ・平均値:889万円 ・中央値:220万円 50歳代 ・平均値:1147万円 ・中央値:300万円 60歳代 ・平均値:2026万円 ・中央値:700万円 60歳代での平均値が約1000万円増えるのは、退職金の影響です。 中央値とは、データを小さい順に並べたときに真ん中にくる数値を指します。 平均値は上下の極端な数値が反映されるため、貯蓄額は中央値が実態に近いとされています。 次に、各世代の平均年収をご紹介します。
【30歳~60歳代】年代別と男女別の平均年収を比較
2024年9月、国税庁「令和5年分民間給与実態統計調査」の30歳~69歳までの平均給与額(年収)を見てみましょう。 ●世代別・男女別の平均給与額(年収) 30~34歳 ・平均年収:431万円/男性:492万円/女性:345万円 35~39歳 ・平均年収:466万円/男性:556万円/女性:336万円 40~44歳 ・平均年収:501万円/男性:612万円/女性:343万円 45~49歳 ・平均年収:521万円/男性:653万円/女性:343万円 50~54歳 ・平均年収:540万円/男性:689万円/女性:343万円 55~59歳 ・平均年収:545万円/男性:712万円/女性:330万円 60~64歳 ・平均年収:445万円/男性:573万円/女性:278万円 65~69歳 ・平均年収:354万円/男性:456万円/女性:222万円 ●30歳~60歳代の平均年収 ・30歳代平均年収:448万5000円 ・40歳代平均年収:511万円 ・50歳代平均年収:542万5000円 ・60歳代平均年収:399万5000円 定年再雇用などにより、60歳以降の年収は減少しています。 資産を増やすためには、毎月コツコツ貯蓄が必要です。 次は、世代別に年間手取り収入からの貯蓄割合をご紹介します。