30歳代から60歳代までの平均貯蓄額と平均年収はいくら？元銀行員が現代日本人のマネー事情を探る
【30歳～60歳代】手取り収入からの貯蓄割合
2023年12月の金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査]（令和5年）」データから、貯蓄割合の平均と貯蓄なしの割合を見ていきましょう。 ●年間手取り収入からの貯蓄割合 30歳代 ・平均:14％ ・貯蓄なし:27.2％ 40歳代 ・平均:12％ ・貯蓄なし:24.8％ 50歳代 ・平均:12％ ・貯蓄なし:28.1％ 60歳代 ・平均:11％ ・貯蓄なし:37.2％ どの世代も、手取り収入から11～14％の貯蓄をしている世帯がある一方で、全く貯蓄をしていない世帯が20％台半ば～30％台後半となっています。
【30歳～60歳代】毎月の貯蓄額の目安
各世代の毎月の貯蓄額の目安をご紹介します。 目標とする毎月の貯蓄額は、手取り収入から11～14％の貯蓄が目安です。 ここでは平均年収に対して10％の貯蓄を想定して毎月の貯蓄額を算出しています。 ●30歳代の毎月の貯蓄額の目安 結婚や出産、住宅購入などライフステージが大きく変化する世代です。 ・448万5000円（30歳代平均年収）×10％=44万8500円/年 1ヵ月あたり約4万円の貯蓄が目安です。 ●40歳代の毎月の貯蓄額の目安 住宅ローンや子どもの教育費など大きな支出が重なる時期です。 ・511万円（40歳代平均年収）×10％=51万1000円/年 1ヵ月当たり4万3000円ほどの貯蓄が目安です。 ●50歳代の毎月の貯蓄額の目安 住宅ローンも終わったり子どもが成人したりして、支出が落ち着いてくる頃です。 ・542万5000円（50歳代平均年収）×10％=54万2500円/年 1ヵ月当たり約5万円の貯蓄が目安です。 ●60歳代の毎月の貯蓄額の目安 定年退職や健康不安などで、生活環境が変化する時期です。 ・399万5000円（60歳代平均年収）×10％=39万9500円/年 1ヵ月当たり3万3000円ほどの貯蓄が目安です。 ご家庭の状況により貯蓄にまわす金額はそれぞれ異なります。 毎月の資産の積立が難しい方は、ボーナスでの多めの貯蓄を考えてみましょう。
