欧州スーパーリーグ構想に新展開…96クラブ参加「ユニファイリーグ」の正式承認をUEFA&FIFAに求める
欧州スーパーリーグの推進団体『A22スポーツ・マネジメント』は17日、欧州サッカー連盟(UEFA)と国際サッカー連盟(FIFA)に対し、新たなヨーロッパ大会を主催する権利を正式に承認するよう求めたと発表した。アメリカのスポーツ専門チャンネル『ESPN』など複数メディアが報じている。 【写真】ジダンとフィーゴに“削られる”日本人に再脚光「すげえ構図」「2人がかりで止めようとしてる」 スーパーリーグ構想は当初、レアル・マドリー、バルセロナ、アトレティコ・マドリー、ミラン、アーセナル、チェルシー、インテル、ユベントス、リバプール、マンチェスター・シティ、マンチェスター・ユナイテッド、トッテナムの12クラブが支持していたが、プレミアリーグのクラブはファンやイギリス政府からの圧力を受けてすぐに撤退した。 昨年12月に欧州司法裁判所(ECJ)がスーパーリーグ設立を阻止することは欧州連合(EU)の法律に反するとの判決を下した後も、プレミアリーグ、ブンデスリーガ、ラ・リーガ、セリエA、さらに多くのトップクラブや欧州クラブ協会(ECA)がスーパーリーグ反対を再度表明。UEFA主催大会への支持を明言していた。 今回の動きはECJが下した判決を受けたもので、A22はUEFAとFIFAに「国境を越えた新しいヨーロッパクラブサッカー大会」の公式認定を申請し、ECJの判決が「資格が包括的で実力主義的であり、全体的な試合カレンダーに準拠する大会であれば正式に設立できる」ことを意味すると主張している。 A22はスーパーリーグを「ユニファイリーグ」と改名し、その理由を「統一」を反映させるためだと説明。国内リーグの成績に基づき、男子96クラブが「スター」「ゴールド」「ブルー」「ユニオン」の4つのリーグに分かれて参加する形を計画している。 リーグステージでは、各グループ内でホーム&アウェー方式で対戦し、突破チームがノックアウトステージに進む。準決勝と決勝は中立地での一発勝負。試合は主にミッドウィーク開催を予定している。 ラ・リーガのハビエル・テバス会長は自身のX(旧ツイッター/@Tebasjavier)を更新し、A22のリリースを引用リポスト。「@A22Sports の連中はまた新しいアイディアを持ち出してきた。まるでチュロスのように次々とフォーマットを生み出しながら、経済的・競技的影響を分析もせずに進めている。彼らの提案するテレビモデルはビッグクラブだけを優遇し(彼らもそれを分かっている)、国内リーグとそのクラブの経済的安定を危険にさらすものだ」と指摘した。