阿部監督（左）が田中瑛斗にエールを送った

　巨人は9日に行われた第3回現役ドラフトで、日本ハムから田中瑛斗投手（25）を獲得したと発表した。巨人からは畠世周投手（30）が阪神に指名され移籍が決まった。 　田中瑛は大分・柳ケ浦高から2017年ドラフト3位で日本ハムに入団。20年に発症した右ヒジ痛の影響で一時は育成契約となったが、21年7月には再び支配下契約を勝ち取り、同月7日のロッテ戦でプロ初先発初勝利を飾った。これまで一軍では通算10試合に登板し、1勝4敗。今季は中継ぎで3試合に投げて0勝0敗、防御率11・25と振るわなかったが、二軍では開幕投手を務めるなど中継ぎを含む計29試合に登板して5勝2敗、防御率2・35と好成績を残した。 　田中瑛は球団を通じて「ファイターズには7年間お世話になって、なかなかチームの力にはなれなかったですけど、ファンの皆さまの温かい声援がうれしかったです。新たな球団でしっかり結果を出し、ファイターズファンに新天地で活躍する姿を見せて恩返ししたいです。本当にありがとうございました」とコメントした。 　阿部監督は獲得した経緯について「田中投手は若くて将来性のある選手。ジャイアンツ投手陣の一員として戦力になってくれればうれしいです」と期待を寄せた。一方、巨人を去る畠には「自分の持ち味を生かし、来季から新たなチームでさらなる飛躍を期待しています」とエールを送った。