【特集】スペシャル対談 鳥谷敬 × 東京パラリンピック銀メダリスト・宇田秀生(読売テレビ「あすリートPlus」)
◆アスリート目線で真剣トーク! パラトライアスロン・宇田秀生選手を直撃
今回の「あすリートPlus」はスペシャル企画。番組ナビゲーターの鳥谷敬さんが、滋賀県出身のパラトライアスロンの宇田秀生選手を迎えて対談しました。競技のこと、体のこと、家族のこと、2025年のパラリンピックパリ大会のことなど…さまざまなお話を真剣モードで話していただきました。 涙は生まれ変わるためのもの ~久光スプリングス 石井優希~
◆トライアスロンはお得なスポーツ?競技歴10年 宇田秀生選手
宇田選手は10年前、26歳の時に職場の事故で右腕を失いました。リハビリで始めた水泳をきっかけにトライアスロンの世界へ入ります。手足の欠損、筋力障がい、膝下から義足の選手を含むPTS4のクラスで、競技を始めてわずか2年で世界大会に出場。今では表彰台の常連です。2021年の東京パラリンピックでは、銀メダルに輝きました。 (鳥谷)「トライアスロンを始めたきっかけはどんな感じだったんですか?」 (宇田)「右腕を失ってリハビリで水泳をして、学生時代にサッカーをやっていたので走るのは得意で、あとは自転車に乗ったらトライアスロンができるなと思って。一気に3種目もできるお得感もあって、軽い気持ちで始めました」 (鳥谷)「辛いものが3つあるからお得には感じないですけど(笑)。片腕になって今までとは感覚が急に変わって、競技をする上で難しさはありますか?」 (宇田)「よく聞かれるんですけど、あんまり難しいと思うことはないんですよね。人間の体ってよくできてきて、頭で考えていなくても勝手に他で補ってくれるんです。泳ぎだったら、片腕で左右にブレてしまうところをキックの仕方でまっすぐ進むように補ってくれるし」 (鳥谷)「水泳だと息継ぎを左右どちらでするのかとか…」 (宇田)「最初は分からなかったです。でも息をしないと死ぬじゃないですか。勝手に体が頑張ってくれているという感じです」
◆ハードスポーツ・トライアスロン 驚異の練習量
750mのスイム、20kmのバイク、5kmのランと、かなりハードな競技であるトライアスロン。練習量はあらゆるスポーツの中でもトップクラスだといいます。 (宇田)「練習のボリュームは、1ヶ月にスイムは100kmから120kmぐらい。自転車は1000mから多くて1500mぐらいで、ランは250kmから300mぐらいですね」 (鳥谷)「時間が足りなさそう…。嫌にならないですか?気持ちが持たなさそうです」 (宇田)「そう言われるとそう感じてきました(笑)。でも、結構練習が好きなんですよね。鳥谷さんはプロ野球を引退してからもこれだけはやっているぞということはありますか?」 (鳥谷)「自分が現役時代に格好いいなと思っていた選手が引退してテレビか仕事で見た時に、めちゃくちゃ太っていて“あれ?イメージと違うな”ということがいっぱいあったんです。だから自分が“あれ?”と思われないように、体型はちょっと意識してます。月に150kmとか200kmぐらい走ってますね」 (宇田)「あんまり僕と変わらないですね(笑)」 (鳥谷)「いやいや、僕はスイムなどやらずランだけなので(笑)」