「子どもは殺されるために生まれたのではない!」ガザとロンドンから〝戦争を止めて〟 「忘れない、パレスチナの子どもたちを」
戦争を止めるために、日本もできることを
どうしたら解決への道筋が生まれるのか。ウィンターボトム監督は「簡単な答えはない。状況は本当にひどい。この映画と同じことを今年殺された子どもたちでやろうとすると、200本くらいの映画になってしまう」。ユニセフの発表では、ガザ地区で殺害された子どもは4月時点で1万3800人以上という。「1年間にあらゆる戦争や紛争で殺される子どもの数より多いのが実態だ」 「アメリカやイギリスは口では停戦と言うが、同時にアメリカ製の武器をイスラエルに渡し、イスラエルはアメリカ製の爆弾を落としている。イギリスはアメリカの行為をサポートしている。私は政治家ではないが、アメリカもイギリスも日本も、すぐにでも戦争を止めさせなければならない」 最後に、サウワーフ監督から日本の人々へのメッセージを伝えたい。「子どもは悲惨な状況の中で殺されるためではなく、希望を持ち、夢をかなえるために生まれてきた。日本もほかのどこの国の人も、ガザの戦争を止めるためにできることをしてほしい。子どもは自分が感じる幸せを素直に追いかけていく。ハローキティのおもちゃで遊ぶことが幸せと感じたら、ハローキティを追いかける。それが子どもです」 (C)Revolution Films 2022
映画記者 鈴木隆