侍ジャパン5戦全勝!連夜の雨中対決でドミニカ共和国撃破 開幕投手の井上温大〝ジョーカー〟試運転、さぁ東京ドームで2次L
【台北18日=浜浦日向】国際大会「ラグザス presents 第3回WBSCプレミア12」の1次リーグB組最終戦が行われ、首位通過を決めている日本代表「侍ジャパン」はドミニカ共和国を11―3で下し、5戦全勝で終えた。井端弘和監督(49)は今後を見据え、13日のオーストラリア戦で開幕投手を務めた井上温大(23)=巨人=を五回から2番手で起用するなど布石を打ち、国際大会24連勝。2次リーグは21日から東京ドームで始まり、日本はA組2位の米国と初戦を戦う。 2日続けて降りしきる台湾の雨空の下、集中力を切らさず勝ち切った。予期せぬ事態も不思議ではない国際大会で、日本代表が驚異の24連勝。大会2連覇を目指すプレミア12の1次リーグを5戦全勝で終え、井端監督は手応えを口にした。 「出ていなかった選手も使った中である程度、安打も出た。いい状態できている。(台湾での)4連戦はなかなかない。選手はタフだった思う。精神的、肉体的に一つレベルアップしたんじゃないかな」 17日のキューバ戦の勝利でB組の1位通過が決まっていた中、迎えた1次リーグ最終戦。死球を受け途中交代した辰己も含め、開幕から全試合にスタメン出場していた桑原、小園、牧らをベンチスタートとし、先発メンバーを大きく入れ替えた。1点を追う三回には佐藤が2死満塁で同点打。七回には今大会初出場の古賀にも適時打が飛び出すなど、伏兵が活躍。九回には打者一巡の猛攻で5得点した。 今後への布石も打った。第1戦の13日、オーストラリア戦(バンテリンドーム)に先発し六回途中2失点で勝利投手となった井上を五回に2番手で起用した。巨人でも今季先発、救援両方の経験があり、大会残り4試合の中で〝ジョーカー〟としてブルペン待機を見据えて試運転。味方の失策絡みで1点こそ失ったが、中南米選手を2回1安打、3奪三振に斬り準備を整えた。 超アウェーの台湾戦や総力戦で1点差の死闘を演じたキューバ戦など、チーム力を高めて2次リーグへと駒を進めた。19日に帰国。2次リーグは21日から東京ドームで始まり、日本はA組2位の米国、A組1位のベネズエラ、B組2位の台湾の順に対戦する。1、2位で通過すれば、大会2連覇をかけて24日に決勝を迎える。 「また4連戦なので、抜ける試合は1個もないと思っている。みんなで最後の力を振り絞っていけたら」と井端監督。日の丸の誇りを胸に、侍ジャパンが世界一をつかみに行く。(浜浦日向)