これを超える存在ナシ? トヨタGRヤリス UK中古車ガイド 弱点を忘れさせる充足感!
購入時に気をつけたいポイント
■エンジン 1.6L 3気筒ターボエンジンは、ブースト圧が上昇しなくなることがある。ブーストセンサーとソレノイドの交換で、解決することが多い。しっかりエンジンを温めて、滑らかにパワーが発生するか試乗で確かめたい。 チューニングされている場合は、その内容を確認したい。部品のブランドや、保証状態も可能な限り調べたい。 ■トランスミッション 初期の6速マニュアルは、1速から2速、2速から3速へのシフトアップが滑らかでない場合がある。充分に温まらない状態で、積極的に変速され続けてきた結果といえ、内部が傷んでいる可能性がある。ディーラーでのリビルドが、唯一の解決策だろう。 ■インテリア サーキット・パッケージのノーマルスピーカーは音が悪い。多くのオーナーは、フォーカル社製など社外品に交換している。ドアの内側へデッドニング材を貼ることで、音質は改善できる。 内装は傷が付きやすい。フロントピラーとダッシュボード、グローブボックス、ドアパネルなどは、走行時にガタガタ音を出しがち。 ■ボディ フロントバンパーとボンネット、リアフェンダーなどは飛び石による傷が付きやすい。保護フィルムを張るのも一手といえる。フロントガラスも飛び石傷をもらいがち。 プラスティック製のフロントグリルは割れがち。その奥にあるインタークーラーが破損すると、更に高額な修理になる。基本的に部品は通常のヤリスと異なるため、費用を安く抑えることは難しい。
知っておくべきこと
GRヤリスは、英国では9600km毎での点検・整備が推奨されている。トヨタの正規ディーラーへ作業を頼んでいる限り、10年間か16万kmを超えるまで、1年毎に保証が更新される。サーキットを走らせても、英国では保証が無効になることはないそうだ。 英国のチューナー、リッチフィールド社は、最高出力を304psへ高めるチューニング・パッケージを提供している。サスペンション・スプリングと調整式ダンパーも組まれる。エンジンオイルは0W-16や0W-20ではなく、0W-20 GF-6Aグレードを選びたい。