〔米株式〕NYダウ続伸、一時500ドル超高=ナスダックも高い(25日午前)
【ニューヨーク時事】週明け25日午前のニューヨーク株式市場は、投資ファンド経営者のベッセント氏が次期米財務長官に指名された人事が好感され、続伸している。優良株で構成するダウ工業株30種平均の上げ幅は一時500ドルを超え、取引時間中の最高値を更新した。午前10時現在、前週末終値比453.03ドル高の4万4749.54ドル。ハイテク株中心のナスダック総合指数は77.47ポイント高の1万9081.12。 トランプ次期米大統領は22日、ベッセント氏を財務長官に指名すると発表した。ベッセント氏は財政規律を重視し、金融市場の安定性につながる可能性が高い人事とみなされ、買い安心感が広がった。トランプ次期政権の政策で財政赤字が急拡大するとの過度な懸念が後退し、米長期金利が急低下。金利低下局面で買われやすい銘柄を中心に、ダウ構成銘柄は大半が上昇している。 個別銘柄では、エヌビディア以外ほぼ全面高。メルクやユナイテッドヘルス・グループなどのヘルスケア関連やボーイング、キャタピラー、ホーム・デポなどの景気敏感銘柄が大きく買われている。好決算を受けて、このところ上昇基調が続いたウォルマートは小幅高にとどまっている。ダウ構成銘柄以外ではメーシーズが下落。メーシーズは25日、不正会計が発覚したとして、26日に予定していた2024年8~10月期決算の開示を延期すると発表した。