(写真:UchuBiz)

米フロリダ州にあるケネディ宇宙センターとケープカナベラル宇宙軍基地から2024年に93回の打ち上げが実施された。海外メディアのSpaceNewsが報じている。 　フロリダ州のSpace Coast（スペースコースト）にある両発射場からは、2023年には74回の打ち上げが実施された。2024年の打ち上げはSpace Exploration Technologies（SpaceX、スペースX）が88回、そしてUnited Launch Alliance（ULA）が5回を占めている。 　米宇宙システム軍団（Space Systems Command：SSC）に所属、フロリダ州のパトリック宇宙空軍基地に本拠地がある部隊「Space Launch Delta 45（SLD 45）」はSpace Coastの打ち上げ業務を管理している。SLD 45を率いる准将のKristin Panzenhagen氏は「自動化の活用、インフラの近代化、プロセスの効率化によって、この驚異的な数字を達成した」と述べている。 　Panzenhagen氏によれば、SLD 45は打ち上げの急増に対応するため、打ち上げの準備時間を短縮する新たなプロセスを導入。特にSpaceXの自動飛行安全技術が重要な役割を果たし、打ち上げ準備に必要な人員と時間を大幅に削減したという。 　SpaceNewsの調べによると、SpaceXの2024年の打ち上げは、ケネディ宇宙センターとケープカナベラル宇宙軍基地から88回、米西部のカリフォルニア州のバンデンバーグ宇宙軍基地から46回の合計134回。これとは別に、次世代大型ロケット「Starship」をテキサス州南部にある同社の発射施設「Starbase」から4回打ち上げた。