西武の新入団選手は個性派ぞろい 水切り、ダンクが特技、安室奈美恵ファンの父から命名
【球界ここだけの話】西武は今秋ドラフトで支配下、育成各7人の計14人を指名。将来を担うその顔ぶれは個性派ぞろいだ。ここではその一部選手を紹介する。 ■D3位・狩生聖真投手(大分・佐伯鶴城高) 12月25日のクリスマス生まれで、名前には「聖」の漢字。特技は水切り(水面に向かって回転をかけた石を投げて水面で石を跳ねさせて、その回数を競う遊び)で、地元・大分県佐伯市の井崎川が〝主戦場〟で記録は20回超。今年4月に岐阜・長良川で開催された水切り大会の優勝者が22回だったことからも、腕前は名人級。本人いわく「肩を柔らかく使うので、投球にも生かされる」。 ■D7位・古賀輝希内野手(千曲川硬式野球クラブ) 社業として平日は生コン工場で品質検査などフル勤務し、就業後の午後6時頃から自主練習に取り組んできた努力の人。「クラブチーム出身でもプロでやれるんだぞ、というところを見せていきたい」。 ■育成5位・沢田遥斗外野手(京都国際高) 今夏の甲子園優勝メンバー。名前の「遥斗(はると)」は、安室奈美恵の熱狂的ファンだった父が彼女の愛息「温大(はると)」から命名したもの。高校2年秋からは右打ちに専念していたが、プロでは50メートル走6秒0の俊足を生かすために再びスイッチヒッターに挑戦する。 ■育成6位・福尾遥真内野手(学法石川高) 中学時代は学校では陸上部に所属。専門は走り幅跳びで、1年時に5メートル65を記録。バレーボールも得意で、「推しは石川祐希選手です」。 ■育成7位・ウメビンユオ・オケム明外野手(北海道・旭川志峯高) ナイジェリア人の父と日本人の母を持つハーフ。ドラフト会議でラストとなる123番目(支配下69人、育成54人)で指名を受けた。「(西武育成3位の大阪桐蔭高の)ラタナヤケ・ラマル・ギービンが指名されたときに、画面に片仮名だったので自分かと思った(笑)」。長野県松本市生まれで、5歳のときに北海道に移った。特技は跳躍力を生かしたダンクシュートで、「プレースタイルが近い(日本ハムの)万波選手が理想」と話す。(東山貴実)