UDトラックス、不正改造で熊本カスタマーセンターを無期限閉鎖 2年間で65台を改造
UDトラックスは5月31日、熊本カスタマーセンター(熊本市南区)で道路運送車両法に違反する不適切行為があったと発表した。2021年から23年の間、計65台で不正改造を行っていた。九州運輸局は6月1日付で同センターに対し、自動車特定整備事業の認証取り消し、指定自動車整備事業の指定取り消しの行政処分を下した。同社は同日付で同センターを無期限で閉鎖とする。 今回の不適切行為は、(1)保安基準に不適合なリアバンパーの装着、(2)保安基準に不適合なリアバンパー以外の部品の装着、(3)排出ガス発散防止装置の一部取り外し、(4)排出ガス発散防止装置の一部を取り外した状態での車検手続き、の4点。(1)で18台、(2)で39台、(3)と(4)で8台の計65台に不正改造を行っていた。 同センターの不正は2023年8月下旬に発覚。同社はその後、全国のカスタマーセンターを対象に不正改造などの調査を実施した。再発防止に向けては、保安基準に不適合な車両を入庫段階で受け付けないなどのルールを厳格化し、全国のカスタマーセンターで徹底する。新たに車検入庫前後の同一性を担保するための画像記録システムも導入した。 熊本カスタマーセンターについては「今回の事案を重く受け止めている。まずはコンプライアンスを徹底し、信頼いただける体制をしっかり整えてから、今後を考える」(広報担当者)としている。