鵜匠の"推し活"!?1300年続く岐阜県・岐阜市の「ぎふ長良川鵜飼」伝統を守る新しい取り組みや鵜匠一家に密着
鵜匠がトレーディングカードに!?新しい取り組みがスタート
2024年から漁期間の毎週土曜日は、川沿いで「長良川夜市」が開催中。グルメや雑貨など、地元を盛り上げる様々な店が並びます。屋台の一角には、変わったものを売る店もあり、鵜匠のプロフィールが載った「鵜飼カード」を販売していました。 夕方に差し掛かる頃に伺うと、漁の準備が着々と進んでいました。出発の約1時間前には、船を動かすために鵜匠が雇う「船頭」も合流。みんなで"同じ釜の飯"を食べて心を一つにするのが習わしです。 漁の出発地点は「まわし場」と呼ばれ、6つの鵜匠家全ての鵜飼チームが日没を待つ、神聖な場所です。夕闇に包まれる時間になると篝火を灯し、いよいよ漁が始まります。漁が始まった後、修行中の雄司さんはどうするのかというと…。 (鵜匠の修行中・山下雄司さん) 「僕は見て勉強。父の手縄さばき、どのタイミングで(篝火に)松をくべるか。慣れないとできないことが多い。冷静に判断、スゴい!」 修行を積み鵜の世話は完璧でも、漁で鵜を扱えるのは鵜匠の特権。雄司さんは、将来のために父の動きを見て勉強しているのです。
1300年の伝統に感動!父の背中を見て学ぶ息子の想い
午後7時45分、花火の合図とともに鵜飼漁がスタート。哲司さんは、8羽の鵜それぞれに結ばれた縄が絡まないようにさばいたり、魚が取れたら瞬時に鵜舟に揚げたりと、タイミングを見極めて鵜を片手で操りながら、素早く篝火の炎を調整します。 漁のフィナーレ「総がらみ」は、全ての鵜舟が一体となって、鮎を追い込みました。漁を終えた哲司さんは…。 (鵜匠・山下哲司さん) 「あの光(篝火)は、織田信長も徳川家康も見た。変わっていない。『あー!』という思いをしてもらえたら、ありがたい」 雄司さんにも、今後の鵜飼としての人生をどう考えているか尋ねました。 (鵜匠の修行中・山下雄司さん) 「小さい頃から鵜匠として、僕たち子どもを育ててくれた。僕が鵜匠になって、安心感を父と母に返したい」 家族愛でつなぐ伝統。雄司さんもきっと近い将来、立派な鵜匠になることでしょう。 CBCテレビ「チャント!」7月3日放送より
CBCテレビ