物価高…関心高まる“農業のある暮らし” 市民農園で実現「とにかく経済的」「自分で作ればいっぱい食べられる」と好評
特集は春の市民農園です。長野市農業公社が運営する市民農園「サラダパーク」。市民が思い思いに野菜作りを楽しんでいます。昨今の物価高の影響で関心が高まる「農業のある暮らし」を取材しました。 くわで畑の土を耕したり、水をまいたり。 ここは長野市農業公社が管理運営する市民農園・通称「サラダパーク」です。
■幅広い世代が利用
倉庫にくわやすき、じょうろなどが用意され自由に使えます。 長野市農業公社・木内和朋事務局長: 「高齢者の方から子育て世代まで幅広い世代の方が利用している状況。自身の野菜作りを趣味として始める方、健康づくりというような形で親しむ方。自身で作られた野菜をお子さんに食べてもらう。そういった理由で農園を利用していただいている」
■利用者は「とにかく経済的」
こちら「サラダパーク松代東条」。 近くに住む鈴木康司さん(74)がジャガイモに水やりをしていました。 サラダパーク利用者・鈴木康司さん(74): 「全部うちに持ってきて、うちで食べて、たくさん取れれば近所に配って楽しんでいる」 市役所を退職してから介護施設でも働き、70歳の節目に現役引退。元々、実家が農家だったこともあり、久々に畑仕事をしようと5年ほど前から利用しています。 鈴木康司さん: 「とにかく経済的にいい。まず一番、野菜が高い。家内なんか『野菜が高い』っていろいろ言っている。種からやってますから、そんなにお金かからないで、水さえくれてれば何とかなるもんで」
■「母ちゃん食べて私が作る」
今、育てているのはタマネギやスナップエンドウなど。 家族には好評のようです。 鈴木康司さん: 「母ちゃん食べる方、私、作る方。とにかく、おいしく食べられるようになれば、それはそれでいいかなと」
■「すごくおいしかった」
こちらは、篠ノ井小森にある「サラダパーク小森」。 サラダパーク利用者・星沢奈美さん(57): 「雪菜、つぼみ。アクもないし、茹でてすごくおいしい。甘みも強いですよね」 東犀南に住む星沢奈美さん(57)は13年目の利用者。 「雪菜」はうまく育ったようです。 星沢奈美さん: 「茹でて、削り節かけて、しょう油ちょっとかけて、すごくおいしかった」