物価高…関心高まる“農業のある暮らし” 市民農園で実現「とにかく経済的」「自分で作ればいっぱい食べられる」と好評
■「自分で作ればいっぱい食べられる」
星沢さんは中国東北部・ハルビンの出身。看護師として働いていましたが、結婚を機に日本国籍を取得、2000年から夫の家がある長野で暮らしています。 サラダパークは市の広報誌で知ったそうです。 今、育てているのは雪菜の他にホウレンソウやサニーレタスなど。 星沢奈美さん: 「小さい頃から『野菜いっぱい食べて、いっぱい食べて』とお母さんに言われてたから。今度、自分で作ればいっぱい食べられる。うれしかった」
■利用者同士の交流も
都会暮らしが長く、農業の経験はありませんでしたが、他の利用者から育て方などを教えてもらったそうです。 星沢さん、他の利用者の区画に移って作業を始めました。今では野菜作りを手伝うほどになっています。 星沢奈美さん: 「友達の畑、手伝いして、こっち私の畑。年配だから、75歳くらいだけど足痛いから、たまに手伝いして野菜作って」 他の利用者に野菜を分けることもあり、星沢さんは、農園での「交流」も楽しんでいます。 星沢奈美さん: 「いっぱい(利用者が)来るときは話とか、野菜とか分からない時はみんないろいろ教えて、一緒にやって、それが一番楽しい」
■土を細かくして
篠ノ井杵淵の丸山実さん(70)。ジャガイモを植えるため、畑を耕していました。 サラダパーク利用者・丸山実さん(70): 「細かく土を、どうしてもこれでは植えられないわけ。こういう(柔らかい)状態になっていないと」 こちらを利用して7年。大根などの野菜を育てていますが、そう頻繁には畑に来られないと言います。
丸山実さん: 「(仕事)まだ現役でやっている。(仕事の合間を縫って?)そうそう、だから忙しくなれば、やらなくちゃいけない時期にも全然来られないわけ」
■「畑をやってることが一番幸せ」
丸山さんは室内装飾の会社を50年以上営んできました。15年ほど前に長男が後継者となりましたが今も手伝っています。 飯山の農家で育った丸山さん。年を重ねるにつれ、畑仕事を懐かしむようになり、今は妻と一緒に楽しんでいます。 丸山実さん: 「女房に言わせれば、ここへ来ているのが一番楽しい。家で違う仕事もしていますけど、ここへきて畑をやっていることが一番幸せと。正直な話、買った方が早いんですよ。なかなか来ていられないし、苗もタダではないから。でもやっぱり、こんな条件のいい時とか、こういう時はやはり、畑あって良かったと」