「応募者が少ない」採用に困った会社に欠けた視点…会社が「選ばれる時代」の採用コンテンツの作り方
例えばドリームインキュベータ代表、三宅孝之さんの「2時間かけてスケジュールを立てれば、勉強も仕事もうまくいく」というnoteは約8万ページビュー、3400以上のスキを獲得していますが、これも「ノウハウ」を披露したからこそ、これだけの耳目を集めることができたのです。このnoteをきっかけにドリームインキュベータという会社を知った人も多いはずです。 ■信頼を生み出すためにも過去を語る 認知の壁を越えられても、まだ採用には至りません。「知っている企業」というライバルが多い中から「信頼できる企業」に移行する必要があります。知っている企業だったとしても「なんか怪しいな」「ブラックなんじゃない?」「ちゃんと儲かってるの?」と思われてしまったら、信頼が得られず、求人にエントリーしてもらえません。
信頼を得るために必要なのは、過去を語ることです。具体的には、これまでにご紹介した経営者の半生や創業秘話、社史などを語りましょう。「これまで何をしてきたのか?」を語ることで、信頼は生まれていきます。 恋愛においても同じではないでしょうか? 「その人が過去に何をやってきたのか?」「どういう人生を歩んできたのか?」を知ることで信頼につながります。何も過去がわからない人はどうしても「ちょっと怪しいな」と思ってしまいます。
■好きになってもらうために、未来を語る 昔、イタリア人の男性にモテ方を聞いたことがあります。彼はこう言っていました。「モテない人は卒業アルバムを引っ張り出してきて過去を語る。モテる人は旅行ガイドを出してきて『どこに行きたい?』と聞く」。つまり、好きになってもらうためには未来を語ることが大切だということです。 過去を語ることは信頼にはつながるかもしれませんが、「好き」とか「これからも一緒にいたい」と思わせることまではできません。採用活動においての「好きになってもらう」とは「ここで働きたい!」と思ってもらうことです。信頼されたとしても、会社のことを好きになってもらえなければエントリーしてもらえません。「この会社の力になりたい」「この会社に入れたら自分らしく働けそう」「この会社で働くと人生が変わりそう」……そう思ってもらう必要があります。