きょう第3回現役ドラフト開催 過去2年は大竹耕太郎、細川成也、オコエ瑠偉、水谷瞬らが新天地で開花
出場機会に恵まれない選手の移籍を活性化させるための現役ドラフトが、きょう9日に3度目の開催を迎える。 【写真あり】大谷翔平 レイカーズ戦を生観戦に大歓声!現地放送でも妻・真美子さんと仲むつまじく会話する姿を紹介 2022年に行われた第1回現役ドラフトでは、ソフトバンクから阪神に移った大竹耕太郎が制球力と配球を駆使してセ・リーグで開花した。剛速球ぞろいのソフトバンクでは日の目を見ることがなかったが、23年は自己最多でリーグ2位タイの12勝(2敗)をマークして過去2年勝利がなかった左腕が日本一の立役者になった。今季もリーグ6位タイの11勝(7敗)を挙げてチームを支えた。 DeNAから中日に移った細川成也は和田打撃コーチとの出会いが転機となった。DeNA時代は6年間で通算41安打だったが23年は140試合に出場し、打率.253、ともにチーム最多の24本塁打、78打点。今季は自己最多143試合に出場し、打率.292、2年連続チーム最多の23本塁打、67打点と打線の中核を担った。 楽天から巨人に移ったオコエ瑠偉も前年の6試合から23年は41試合に出場機会を増やし、今季は自己最多68試合に出場して打率.261、3本塁打、13打点でチームのリーグ優勝に貢献した。 第2回現役ドラフト組で最もブレークしたのはソフトバンクから日本ハムに移った水谷瞬だ。ソフトバンクでは入団してから5年間1軍出場の機会がなかったが、日本ハムでは97試合に出場して打率.287、9本塁打、39打点。交流戦では歴代最高打率となる打率.438をマークしてMVPに輝き、チームのCS進出に大きく貢献した。 投手では日本ハムからソフトバンクに移った長谷川威展が救援左腕としての地位を確立した。日本ハムでは入団から2年間で計11試合の登板にとどまったが、今季は32試合で4勝0敗6ホールド、防御率2.49とチームのリーグ優勝に貢献した。 中日からオリックスに移った2017年ドラフト1位右腕・鈴木博志は、1年目の53試合に次ぐ32試合に登板し、1勝1敗9ホールド、防御率2.97と存在感を示した。ロッテからDeNAに移った2016年ドラフト1位右腕・佐々木千隼も今季は2021年の54試合に次ぐ28試合に登板し、0勝1敗6ホールド1セーブ、防御率1.95と復活。広島から西武に移った救援右腕・中村祐太は、プロ11年目で自己最多27試合に登板し、0勝1敗、防御率3.09と新天地で力を発揮した。 第3回現役ドラフトからも新天地で活躍する選手が現れるか。過去2回は多くの選手がチャンスをつかんで才能が開花しただけに、どのような顔ぶれが出そろうかにも注目が集まる。