「生活費をもらって別居すればいい」は大間違い!…夫婦仲がピンチな時ほど「慎重に」行動しなければならないワケ
コロナ禍以降、生活スタイルの変化に伴って夫婦の時間が増えた結果、熟年離婚が相次いでいる。離婚の原因を紐解いてみると、夫婦関係のほんのささいな不満に根ざしていることも少なくない。 【漫画】刑務官が明かす…死刑囚が執行時に「アイマスク」を着用する衝撃の理由 本連載では、離婚カウンセラーとしてこれまで約4万件もの離婚相談を受けてきた著者の新刊『なぜ「妻の一言」はカチンとくるのか?』(岡野あつこ著)より一部抜粋・再編集して、夫婦関係におけるトラブル回避のためのノウハウをお届けする。 身近な人間関係に対するコミュニケーション技術は夫婦間の問題のみならず、職場や家庭、子どもや介護にまつわる悩みの解決にも役立つはずだ。 『なぜ「妻の一言」はカチンとくるのか?』 連載第12回 『夫「妻の段取りが悪い」妻「夫の怒りに納得できない」...「改善すべき点」を受け入れられない相談女性の「頑なな態度」』より続く
「生活費だけもらって別居」はありえない
夫に話を聞いてみると、「妻が家事をやらないので怒っている」と言います。「専業主婦で時間はある。お手伝いさんも雇っている。なので、家事の負担は軽いはずだ」と。 一方、妻は「細かいルールが多いので、お手伝いさんがいても、細かく指示しなければならず、自分の負担が減るわけではない」と言います。また、「そもそもいまの時代に妻が夫に唯々諾々と従っているのはよくない、もっとおかしいことはおかしいと主張すべきだ」とも言っていました。 いずれにせよ、お互いの言い分が食い違い、不満の応酬になってしまっていました。 妻の友達も「離婚したほうがいい」とアドバイスし、「別居」をすすめる人もいました。「夫はお金持ちだから、生活費だけもらって、別々に暮らせばいい」と言うのです。 こういうとき、友達の意見は参考にしないほうがよかったりします。友達は自分の味方をしてくれますが、客観的・中立ではありません。妻側の友達はいつも決まって「夫が悪い」と決めつけるもの。友達が「離婚すべきだ」と言っても、それは夫婦がここまで乗り越えてきた積み重ねの歴史を無視した偏った意見であることを肝に銘じておくべきです。
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