錦織圭、怪我から復帰の道を歩む元世界3位チリッチとの対戦に「同じ境遇で気持ちが入る」【テニス】
錦織圭、6年ぶりのジャパン・オープンに「1試合1試合勝ち進めたらいい」
9月24日、「木下グループジャパン・オープン」(東京・有明コロシアム/ATP500)に6年ぶりに出場する錦織圭(ユニクロ/世界ランク200位)が、大会前の記者会見に出席。元世界3位のマリン・チリッチ(クロアチア/同212位)との1回戦を前に「1試合1試合勝ち進めたらいい」と語った。 【画像】錦織圭ら日本人3名が出場!「木下グループジャパン・オープン」男子シングルス組み合わせ 2012、2014年と2度の優勝を果たしているジャパン・オープンは、準優勝した2018年大会以来6年ぶり。錦織は、「久しぶりのジャパン・オープンなので、楽しみという気持ちと緊張感もあります。良い結果をもちろん残したいですけど、1試合1試合勝ち進めたらいい」と抱負を述べた。 1回戦では、過去9勝6敗と勝ち越しているものの、2014年全米オープン決勝でグランドスラムタイトルをかけて敗れた因縁の相手である元世界3位のチリッチと対戦。チリッチは、右膝の度重なる怪我から8月に復帰したばかりではあるが、現在開催中の「杭州オープン」(中国・杭州/ATP250)で2年ぶりに決勝進出と調子がいい。 「プレーの速さやサーブももちろん健在。プレーを戻してくるのが早い」と警戒する一方で、「思い入れのある選手で、ラオニッチやチリッチは大きな場面で戦うことが多かった選手なのでワクワクする。同世代で同じ境遇(怪我からの復帰)を最近味わっている選手でもあるので、そこら辺の選手とやるよりいろんな気持ちが入るかもしれない」と、意識せずとも気合いが入る。 8月のATPマスターズ1000で当時世界11位のステファノス・チチパス(ギリシャ)を破るなどの活躍を見せて、「あの辺からだいぶ感覚が良くなって攻める自信が出てきた」と話す錦織。自身の現在地について「100位以内は入れるなというのはある。大事なポイントでのプレーや簡単なアンフォーストエラーが出ているので、それがなくなればトップ10にもワンチャン勝てる」と語り、試合数を重ねて徐々に手応えをつかんできた。 最近では2,300位の選手と対戦することもあり、そのせいか「ボールがこのレベルの選手たちとは速さが違う。自分が攻めないといけないし、攻めることができてしまっていた。それが癖になり、自分の中で急ぐ気持ちが出ていたと感じる」と分析。「マイナーチェンジではないが、落ち着いてプレーしたい」とした。
Tennis Classic 編集部