天国の愛犬「矢吹」の写真持参で入寮 巨人ドラ4・石田充冴「一緒に頑張ろうと思って持ってきた」
巨人の新人11選手が8日、ジャイアンツ寮に入寮した。 今は亡き“友”の思いを背負い、プロの世界で戦い抜く。ドラフト4位・石田充冴(じゅうざ)投手(18)=北星学園大付=が、新人11選手のうち“大トリ”で入寮。中学時代に他界した愛犬「矢吹」の写真を大切に握りしめ「小さい頃に飼っていた犬で、すごく大好きだった。矢吹と一緒に頑張ろうと思って持ってきた」と思いを語った。 矢吹の名は、伝説のボクシング漫画「あしたのジョー」の主人公・矢吹丈が由来。同作品のファンだった父・威仁(たけひと)さんが名付け「面白いアニメだなと思って僕も見ていた」。幼少期はよく散歩に連れて行ったが「自分に全然なつかなくて父のところにだけ走っていく。ずっと『なんなんだ』と思っていた」と苦笑い。それでも一緒に過ごした時間は宝物で「友達みたいだった。だから一緒に」と連れてきた。 最速149キロの角度ある直球が魅力で、年末年始も無休で練習し「ミニキャンプ」まで行うなど意欲十分。自身の名は人気漫画「北斗の拳」に登場する「雲のジュウザ」から。長嶋茂雄終身名誉監督=報知新聞社客員=もかつて着けた背番号90には大感激し「すごく良い番号をいただいた。やってやろうの気持ちであふれている」。Gのジュウザが、矢吹の分まで活躍を誓った。(堀内 啓太)
報知新聞社