関空国際線、コロナ前同等に回復 フルサービス半数超え続く=冬ダイヤ計画
関西空港を運営する関西エアポート(KAP)が10月24日に発表した冬ダイヤ(10月27日から25年3月29日)の運航計画によると、国際線の旅客便と貨物便を合わせた総運航便数は3月のピーク時に週1547.5便を見込む。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)前の2019年同期比では0.4%減で、冬ダイヤとしては過去最高だった2019年と同程度に回復する見通し。このうち旅客便は週1353便(往復)、貨物便は週194.5便を見込む。 【写真】ピーチが冬ダイヤで開設する関西-シンガポール線に投入するA321LR ◆フルサービスも回復傾向 旅客便の便数は、10月26日までの夏ダイヤと比べて週79便増、前年の2023年冬ダイヤ比では219便増となり、東アジア・東南アジア方面が順調に回復。一方で週1409便だった2019年冬ダイヤ比では4%減の56便減となり、コロナ前と同程度まで回復する。 このうち中国本土は456便で、2023年冬ダイヤと比較すると171便増。現在の夏ダイヤ比では68便増で、回復傾向が一段と進む。 週1353便の国際線旅客便のうちLCCは21社588便で、LCC比率が前年冬期比で2ポイント低下し43%。フルサービス航空会社(FSC)の便数は半数以上の57%を占める765便で、先行して回復したLCCに続き、フルサービスも回復傾向も続く。
Yusuke KOHASE