スペイン代表がクロアチア代表に3発快勝で白星スタート!大会最年少出場記録更新のヤマルは3点目をアシスト
現地時間15日、EURO2024はグループリーグ第1節が行われ、グループBではスペイン代表とクロアチア代表が対戦した。 ドイツ代表、イタリア代表と並んで大会最多3度の優勝を誇るスペインと、初の国際タイトル獲得を目指すクロアチアによる大会初戦。両者はこれまで何度も国際舞台でしのぎを削っており、前回大会ではラウンド16で延長戦の末にスペインが勝ち上がり、昨年行われたネーションズリーグの決勝でもPK戦の末にスペインが優勝を果たした。 グループBは前回優勝国のイタリアも同居しているだけに、直接対決の勝敗が順位、そしてトーナメントにおける優勝までの道のりを大きく左右することとなるが、立ち上がりからボールを保持して試合のペースを掴んだのはスペイン。クロアチアもモドリッチ、コヴァチッチとボールを持てる選手がいるものの、スペインのパスワークと高い位置からのプレッシングに手を焼き、なかなか自分たちの時間を作ることができない。 立ち上がりこそ我慢の時間帯が続いたクロアチアだが、徐々にボール持つ時間が増えていく。すると29分、突如として試合が動く。自陣でボールを奪ってスペインがカウンターを仕掛けると、ファビアン・ルイスが前線にスルーパスを送る。これに抜け出したモラタが左足でGKリヴァコビッチを破り、スペインが先制する。 さらに32分、16歳338日で大会最年少出場記録を更新したヤマルが右サイドで仕掛け、ペドリを経由してペナルティーエリア手前で受けたF・ルイスがモドリッチをかわすと、コヴァチッチもかわして左足でゴール右へと蹴り込み、スペインがあっという間にリードを広げた。 2点ビハインドとなったクロアチアは33分、キックオフから前進し、ペナルティーエリア手前のこぼれ球をブロゾヴィッチが狙うも、ゴール右隅を捉えたシュートはGKシモンが横っ飛びではじく。さらにこのこぼれ球をマイェルが押し込むも、枠を捉えることはできなかった。 決定機を決めきれないクロアチアに対し、スペインは前半終了間際、右のショートコーナーからヤマルが左足で入れたクロスを、ゴール前に飛び出したカルバハルが合わせて3点目。スペインが決定的なリードを奪って試合を折り返した。 後半、交代のないクロアチアに対し、スペインがトドメを刺しに行く。52分、ペドリからのスルーパスを受けたモラタは潰されたものの、フォローしたペドリがエリア内に侵入。右足アウトサイドで出したラストパスをエリア内右に走り込んだヤマルがダイレクトで狙うも、GKリヴァコビッチが素晴らしい反応ではじき出した。 クロアチアの決定機は55分、エリア内左に侵入したコヴァチッチの折り返しをブディミルが受け、こぼれ球をエリア内右でフリーとなっていたスタニシッチが押し込む。しかし、これはククレジャが体を張ったブロックで防ぎ、こぼれ球をブディミルが頭で押し込むもスペイン守備陣が必死に体を寄せてしのいだ。 直後にブディミルに代えてペリシッチを投入したクロアチアに対し、スペインもペドリに代えてダニ・オルモを投入。65分にはモドリッチとコヴァチッチに代えてスシッチとマリオ・パシャリッチを投入すると、スペインもモラタとニコ・ウィリアムズを下げてオヤルサバルとメリーノを投入する。 スペインがボールを保持して時間を使う中、78分に前からプレスをかけたマイェルがスペインゴール前でボールを奪い、ラストパスを受けたペトコヴィッチがGKシモンをかわしたところでロドリと接触してPKを獲得。このPKをペトコヴィッチが自ら蹴ると、GKシモンが横っ飛びでセーブし、こぼれ球をペリシッチが拾って折り返したボールをペトコヴィッチが押し込む。クロアチアがようやく1点を返したかに思われたが、VARの結果、ペリシッチがPKを蹴る前に入っていたとしてゴール取り消しとなった。 この試合最大の決定機も決めることができなかったクロアチア。スペインはヤマルと足を痛めたロドリを下げてスビメンディとフェラン・トーレスを投入して逃げ切りを図る。アディショナルタイムの5分間で一矢報いたいクロアチアだが、スペインも最後まで集中した守備でゴールを許さず、完封勝ちを収めた。 グループBの第2節は20日に行われ、スペインは前回王者イタリアと、クロアチアはアルバニア代表と対戦する。 ■試合結果 スペイン 3-0 クロアチア ■得点者 スペイン:モラタ(29分)、F・ルイス(32分)、カルバハル(45+2分)