パリ五輪残り1枠の争いはどうなる? 大阪で設定タイム突破者は出ず 最終決戦の東京には鈴木健吾ら出場
今夏のパリ五輪日本代表選考を兼ねた大阪マラソンが25日に開催され、國學院大學3年生の平林清澄選手が初優勝。初マラソン日本最高記録と学生記録更新の鮮烈デビューを飾りました。 【画像】パリ五輪最後の一枠 現時点で最有力候補の大迫傑選手 一方、この大会で2024年パリ五輪の日本代表内定に必要となる、日本陸連が設定した“2時間5分50秒”の記録を突破した選手は出ませんでした。 パリ五輪のマラソン代表3つの出場枠は、昨秋のMGC(マラソングランドチャンピオンシップ)で優勝した小山直城選手(Honda)と2位に入った赤崎暁選手(九電工)の2人がすでに代表に内定。最後の1枠を巡る争いは、3月3日の東京マラソンの結果次第となり、仮に突破者が出ない場合は、MGC3位の大迫傑選手(ナイキ)が内定となります。 今大会、MGCファイナルチャレンジの挑戦権を持った選手たちでは、4位の吉田祐也選手(GMOインターネットグループ)が2時間6分37秒、5位の土井大輔選手(黒崎播磨)が2時間6分54秒といずれも自己ベストをマーク。しかし、日本歴代3位に相当するハイレベルな設定タイムには届きませんでした。 最終選考レースとなる東京マラソンに出場予定の主なランナーには、日本記録保持者の鈴木健吾選手がエントリー。さらに、去年の世界選手権代表の山下一貴選手や西山和弥選手、日本歴代4位の其田健也選手といった実力者たちが名を連ねています。 また、海外勢からは2時間1分9秒の世界歴代2位の記録を持ち、五輪2連覇のエリウド・キプチョゲ選手が参戦。 ハイレベルな戦いが予想される残り1枠をかけた最終決戦に注目です。 ◇東京マラソン国内招待選手と自己ベスト 鈴木健吾 2時間4分56秒 山下一貴 2時間5分51秒 其田健也 2時間5分59秒 細谷恭平 2時間6分35秒 西山和弥 2時間6分45秒