【解説】各地で猛暑日 炎天下で車内温度は…命が危険な状態に たとえ短時間でも“放置しない”
日テレNEWS NNN
静岡県の認定こども園で3歳の女の子が通園バスに置き去りにされ死亡した事件の裁判で、元園長に禁錮1年4か月の実刑判決が言い渡されました。実際に、暑い日に駐車した場合、車内の温度はどのくらい上がるのでしょうか。データを見ながら解説します。
山崎誠アナウンサー 「炎天下で車内温度がどれほど上昇するのかを日本自動車連盟(JAF)が実験した映像を確認してみます」 「実験の条件は次に示した通りです。『エンジンを切った状態』『日なたに駐車』『窓は閉め切った状態』で行い『外の気温は35℃』、そして『車内温度は25℃』で実験をスタートします」
山崎アナウンサー 「実験映像を確認すると、開始から数分でどんどん車内の温度が上がっていきます」 「わずか5分で、約10℃も車内温度が上昇。その後も車内は暑くなっていき…10分後には37.8℃。体温を超える数値となりました」 森圭介キャスター 「車に乗るときに、ダッシュボードに触れないほど熱くなっていることがあります。いくら車内が25℃に冷えていたとしても“ちょっと5分、コンビニエンスストアで買い物するだけだからいいや”などという、わずかな時間でも許されないということですよね」 山崎アナウンサー 「そうですね。5分、10分でもこれだけ車内温度が上がるということですからね」
山崎アナウンサー 「続いて、実験結果のグラフを確認します」 「(グラフの)黒い線が車体が『黒』の車です。そして(グラフの)白い線が、車体が『白』の車の結果です。先ほどの映像は、白い車の結果を示したものでした。黒は光を集めやすいということもあるので、『黒』の車ですと、先ほどの実験結果より、より車内温度が上がるということになります。1時間たつと50℃を超えるという結果も出ています」 「日差しを遮る『サンシェード』を使ったり、少し『窓』を開けたり…という場合もあると思いますが…どちらかを行った場合でも実験開始から30分経過すると、車内温度が約40℃に達し、危険な状態となったんです」 陣内貴美子キャスター 「私もよく車を運転しますが、炎天下に駐車をすると、ほんの少しの時間でも車に戻ってシートに座ろうとすると、やけどするぐらい熱いことがあります。そのときに本当に危険を感じました」