【フィギュア】千葉百音、初出場で銀メダルも笑顔は“六分咲き”「全然達成感ない」
<フィギュアスケート:グランプリ(GP)ファイナル>◇7日◇フランス・グルノーブル◇女子フリー 【グルノーブル=松本航、松本愛香通信員】ファイナル初進出でショートプログラム(SP)2位の千葉百音(木下アカデミー)が、銀メダルを獲得した。フリーも2位の139・52点で、合計208・85点。世界選手権3連覇中の坂本花織(シスメックス)をかわして初出場で表彰台に立ったが、演技後は「悔しいです」と反省の言葉が口を出た。 「全然、達成感ないまま終わってしまった」と、笑顔は「六分咲き」だった。冒頭でフリップ-トーループの連続3回転ジャンプで1・44点の加点を引き出し、続く3回転サルコーも成功。しかし、続く3回転ループで回転不足、後半の3回転ルッツのコンビネーションなどでエッジエラーを取られるなど、ノーミスとはならなかった。「緊張した時に思い切りいけなくなる。意識した時にいつも通りのパワーを出せるようにどんどん鍛えていきたい」と前を見据えた。 日本勢史上最多5人が出場したGPファイナル。初出場で表彰台に立ったが「個人競技なので、誰に勝とうとして演技したわけでもない」と冷静に捉えている。目標に掲げる年末の全日本選手権(大阪)までは、修正の時間がある。「全日本ではしっかりノーミスでそろえられるようにしたい」と力を込めた。