受注後の業務フロー整備+実践しやすいマーケティング施策のポイントとは?【基礎解説】
受注後業務を改善するための方法
受注後の業務を改善するための具体的な方法をいくつかご紹介します。 ■ 自動メールで消費者の連絡を効率化 受注後の消費者への連絡には、注文の詳細内容、発送のタイミング、配送情報など注文ごとに個別の内容が含まれます。これらの作成・配信をすべて手動で行うと時間も労力もかかってしまいます。日々発生する消費者への連絡を自動メールに切り替えることで、業務効率を大幅に向上させることが可能です。 たとえば、注文確認メール、発送通知メール、フォローアップメールなどは必要な情報を自動で挿入するシステムメールに置き換えることでメールの作成・配信を自動化、手間をかけずに消費者へ迅速に連絡できるようになります。 ■ ステータス機能を活用して注文内容を仕分け 注文内容の仕分けには、ステータス機能を活用することが有効です。「注文受付」「在庫確認中」「発送準備中」「発送済み」などのステータスを活用することで作業の進捗状況を一目で把握でき、ミスを減らせます。 ■ 在庫確認と引当処理の連携を強化 複数のモールと自社ECサイトを運営している場合、在庫連携は重要です。適切な在庫管理ができていないと、在庫切れによる販売機会の損失が発生してしまいます。 リアルタイムで在庫状況が反映されるシステムを導入することで、在庫確認や引当処理の正確性が向上します。 ■ よくある問い合わせ・ヘルプなどページコンテンツの充実化 よくある問い合わせに対する回答を事前に用意することで、購入時の不安を解消し購入率を上げられるメリットがあります。 頻繫に寄せられる問い合わせがあれば、ページ内で表示したり自動返信メールの内容を見直して問い合わせを減らしたりする工夫をしましょう。
モールECは集客力に強みがある一方で、出店費用や決済やシステムなどにかかる手数料が高く、ショップのデザインも統一されているため差別化が難しいというデメリットがあります。 自社ECサイトはデザインやユーザー体験を自由に設計できるだけでなく、顧客データや注文データを自社で保有できるため、購入履歴を活用したメールマガジン(メルマガ)で再購入を促すことができます。一般的に、リピート購入のコストは新規獲得コストの半分以下の投資で行えると言われており、リピーターへの販売を強化することはショップ全体の利益率向上に貢献します。 これらの特徴から、自社ECサイトでの顧客体験を設計し、ロイヤリティ向上とリピーターの獲得をめざすことは、利益率の向上と安定的な売り上げにつながるという点で重要といえます。