スーパーの駐車場 買い物カートがよそのクルマに激突→警察「事故証明は出ません」→保険会社「対象外です」
スーパーなどで買い物をするときに使うショッピングカートは、重い商品も軽々と運べるため利用する人も多いでしょう。しかしブレーキが備えられておらず、ショッピングカートが駐車場の車を傷つけてしまうトラブルが多発しています。実際にショッピングカートのトラブルに直面した50代女性に当時の状況などを詳しく聞きました。 【写真9枚】「昭和のZって車、あげるわ」まさかフェアレディ?→わくわくして見に行くと「たしかにZだ」 ─どのようなトラブルに直面したのか教えてください お店での買い物を終え、駐車場で荷物をカートから車に積み替えている時でした。荷物を積み終わって振り返ると、駐車場に傾斜があったらしくカートが勝手に動き出したのです。慌ててカートを追いかけましたが、間に合わず近くに駐車されていた車にぶつかってしまいました。 ─それはショックですね。警察は呼びましたか? はい。警察と保険会社に連絡しました。警察に電話すると「カートと車の事故は車同士ではないため、事故証明などは出ません」と言われました。しかも今回のようなショッピングカートによる傷は、民事であるため双方の話し合いで解決する必要があります。 次に保険会社に電話すると、カートがぶつかった場合は車同士ではないので、保険の対象外だと言われました。自動車保険の個人賠償責任保険をオプションで契約していないと補償されないそうです。保険も使えないため、車の持ち主と自分で交渉しなければいけないため、この時は不安で体が震えました。 ─相手の人はすぐに見つかりましたか? お店に戻って呼び出しをお願いしたところ、車の持ち主にすぐ会うことができました。相手の人は特に怒ることもなく、車の修理代を支払うことで許してもらえたので助かりました。 修理代は大きな出費でしたが、自分で話し合いができたことに安堵しました。もしこれが人の命にかかわる事故に発展していたらと思うとゾッとします。 ◇ ◇ ショッピングカートのトラブルは、上記のケースのように交渉で困ってしまうことが少なくありません。このようなトラブルの備えとして入っておきたいのが個人賠償責任保険です。この保険は火災保険や自動車保険のオプションとなっているケースが多く、掛け金も月額で数百円程度と比較的少額なのも特徴といえます。 個人賠償責任保険は、被保険者と同居の親族による偶然の事故が補償されることが多いです。掛け金も少額のため、もしものために加入しておくと安心かもしれません。 (まいどなニュース特約・八幡 康二)
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