夫婦共働きで2歳の子どもがいます。契約社員の妻が主に育児をしていますが、最近「正社員にならないか?」と打診が。将来のためには正社員のほうがいいですか?
正社員の心配:緊急時のお迎えや病気・けがの看病
正社員への申し出を受けられない、二の足を踏む理由は、発熱やけがなど緊急時のお迎えや家での看病ではないでしょうか。 最近では、正社員で子育てをしているワーキングマザー(ワーママ)は多くいらっしゃいます。それとともに、病児保育を提供している団体や企業も見受けられるようになりました。費用は割高ではありますが、割り切ってアウトソーシングすることも選択肢として準備しておくと心強いでしょう。 Aさんの社内や近所の先輩ワーママとのコミュニケーションを積極的にとって利用できるサービスの情報収集に努めましょう。自治体や地域コミュニティには必ずそういった支援サービスはありますが、SNSで代替的に広告を打っていない場合が多いので、口コミや役所に出向いて収集するのがベストです。 その際には、利用するからには料金を払う、協力すべきところは協力する、というお任せではない姿勢を見せることが大切です。
結論:正社員でも契約社員でも業務へのコミットは同じ
Aさんが悩んでいるのは「正社員になればより責任が重くなる」「子育てにかかわる時間が短くなる」でも「将来的な教育費は準備したい」といった点ではないかと推察されます。 「契約社員だから、適当にこなす」「手を抜く」という働き方で、「正社員だから真剣に取り組む」と器用にスイッチ変換できるものではないでしょう。 会社側が「契約社員のAさんは真摯に業務に取り組んでいる」様子を理由に「正社員になっても期待に応えてくれるだろう」と判断されたわけですから、仕事への向き合い方は変わらないでしょう。 目に見える待遇が良いことは明らかなので、誘いに乗ってみる価値はあるといえるでしょう。 最近は労働環境について雇用主側への基準もしっかり管理されるようになっていますし、SNSや内部告発を通じて不適切な待遇については、指導勧告されるなど透明性も上がっています。 仮に、「やっぱり正社員では荷が重すぎる」と限界を感じた場合は、先輩や上司に相談してもいいでしょうし、それでも解決しない場合は、また契約社員という働き方に戻って見つめ直すこともできるでしょう。 出典 日本FP協会 便利ツールで家計をチェック 世田谷区 せたがや 病児・病後児保育のご案内 執筆者:柴沼直美 CFP(R)認定者
ファイナンシャルフィールド編集部