大阪府・吉村知事が定例会見6月23日(全文3)なんで濃厚接触者なのに移動しているのか
民間のPV計画への対応は
毎日新聞:毎日新聞の石川です。先ほどの五輪のPVなどの対応なんですけれども、自治体に対しては中止の要請をされるということですけれども、府内でもしかしたら民間でも同種のPVなどの計画をされているところもあると思うんですが、こういった組織に対して府として何か対応されることがあるのか。ないにしても呼び掛けがあるのか、その辺お考えをお聞かせください。 吉村:ここについても府内の民間のパブリックビューイングがどういう状況になっているのかということについても、さまざまな自治会とか商店街とかで考えられているのもあるというふうに思っています。まずは、本日は自治体に対しての要請をいたしましたが、今後、そこは考えていきたいと思っています。 で、もっと言うと、例えば僕は、いや、飲食店、本当にいろんなお願いばかりしているわけですけれども、例えばスポーツバーで放映して、どんどんそこで、お酒はそこで中止になっているかも分かりませんけど、いろんなお祭り騒ぎになるだとか、いろんなそういったお店でどんどんテレビで報道して、みんなが集まってきて、うわーっと大きな声になるだとか、こういうのをどうするのっていうのは本来であればちょっとそちらの方向性もオリンピック主催側のほうで方向性を示していただきたいなというふうに思っています。
誰かが方向性を示さなきゃいけない
まだ日がありますから、今後さまざまな感染対策というのはしていかれることになるとは思うので、ここはやっぱり主催者がいろんなことを考えながら進めていく、できるだけわれわれもそれに共同歩調を取って対応したいと思っていますので、大阪府だけが何か先行してどんどんやっていくということ、時間の準備があるところはそれやりますけれども、そうじゃないところはできるだけ国全体でやっぱり感染対策を取っていくという意味でも、まずは主催者がいろいろこれまで準備してきたわけですから、そこでいろんなことを決めてもらいたいなとは思っています。 僕自身はやっぱりパブリックビューイングだけではなくて、そういうスポーツバーとか、民間のいろんな飲み屋さんとか、いろんな商業施設においてどんどんこれを、オリンピックが報道されて、一緒になってわーっと大騒ぎになるようなところというのは、できたら控えるべきなのではないのかなと。ただ、でもスポーツバーとかもやっぱり経営する自由というのはありますので、経営したいというのもあるし、そこら辺は本当にさらに難しい話になってくるわけですけれども、僕自身はそういったところはやっぱり抑えていかないといかんと思いますし、テレビの報道の仕方、こういったところも本質的にやはり5者協議かなんかでしっかり示してもらいたいなというふうに思います。 番組によってはものすごくこれはオリンピック反対だという番組もたくさんあって、これをやるのはけしからん、これで感染が増えたらどうするんだというのを報道しながら、場面が切り替わればオリンピックでお祭りですみたいな感じの雰囲気で報道するという、府民、国民として付いていけないような状況になる可能性は十分予測されます。 ちょっとその辺りの整理というか、今回のオリンピックはちょっと違うんだというのを誰かが方向性を示さなきゃいけないというふうに思っていますし、そういったところはぜひ、世の方向性は5者協議で決められるということなので、そういうところでぜひ検討をお願いしたいなというふうに思います。 大阪府としてはできるだけそれで決まった内容に従いたいと思っています。僕自身はそういった、大きな方向性としたらオリンピックは祭典なんですけど、お祭り騒ぎにはしないと。いろんな人が集まって大騒ぎする場にはしないと。テレビで、自宅で応援して、日の丸の選手を応援したいですし、そこで勇気づけられることはたくさんあるし、見たいと思います。それはやるんですが、一方で感染対策とどう両立させるかというところをもう少し踏み込んで進めてもらいたいなと思っています。