【中学受験の塾選びの新しい動き】息子の開成合格を目指すバリキャリママ 選んだのはSAPIXよりもっと少数精鋭の超エリート塾
難関校対策を得意としてかつ面倒見がいい塾
SAPIXやグノーブルのような、母親が頑張らないといけなくなる可能性のある塾は避けたかった。 「会社の同僚がそういう塾の説明会に行ったら、校舎長が“うちは生徒の自立を促すために面倒見はよくないです”という旨を話したそうです。家庭学習が大切といわれたそうですが、子どもがひとりでそれをやるのはなかなか難しいですよね」 このA子さんは拙著『中学受験 やってはいけない塾選び』(青春出版社)を読んでくださった。この本の中にはSAPIXやグノーブル以外の難関校対策を得意とする塾についても言及している。 この本では「難関校対策特化型かつ面倒見がいい塾」も紹介している。SAPIXや四谷大塚は大手塾なので中堅校の対策もするが、難関校対策に特化したいわば「少数精鋭のエリート塾」が、最近、首都圏に増えている。本の中にはA子さんの自宅から30分ほどで通える場所にある塾も紹介されていた。 「これだ!と思ったんです」 今回は中学受験のガチ受験層の保護者で「なにかなんでも難関校」という方針でありながら、フルタイム正社員(しかも激務の営業職)になったので、なるべく親に負担がない塾を探しているA子さんの例を紹介した。中小の「難関校対策を得意とする塾」を選んだようだが、その塾に息子を入れてどうなったか。次回記事で紹介しよう。 (第2回につづく) 【プロフィール】 杉浦由美子(すぎうら・ゆみこ)/ノンフィクションライター。2005年から取材と執筆活動を開始。『女子校力』(PHP新書)がロングセラーに。『中学受験 やってはいけない塾選び』(青春出版社)も話題に。『中学受験ナビ』(マイナビ)、『ダイヤモンド教育ラボ』(ダイヤモンド社)で連載をし、『週刊東洋経済』『週刊ダイヤモンド』で記事を書いている。受験の「本当のこと」を伝えるべくnote(https://note.com/sugiula/)のエントリーも更新中。